将棋の第1期白玲戦七番勝負第2局が18日、金沢市で行われ、後手の西山朋佳女流三冠(26)=女王、女流王座、女流王将=が106手で渡部愛女流三段(28)に勝ち、シリーズ2勝0敗とした。
感想戦終了後、西山女流三冠の談話は以下の通り。
―公式戦初手合だった渡部さんと先手・後手で2局指して。
「1局目はいつも通りに指せたな、という感覚がありました。でも自分は後手番の勝率が低いので、今日はあまり経験のない序盤を採用してみました。2勝を先行できたのはよかったです」
―七番勝負は未経験の長丁場になる。
「体力面に不安はありつつも、なんとか乗り切れていて、今は悪くない状態なのかなと思います。でも、本当にありがたいです。タイトル戦が続くので、将棋漬けになれて良い状態で臨めています。先日(開幕前の6日)、八代先生との対局(八代弥七段との棋聖戦1次予選)で手痛い負け方をして、強い危機感を覚えてさらに勉強しました。エンジンがかかった意味で大事な敗戦でした」
―初めての金沢ということですけど、体感する時間も余裕はなさそうです。
「いや、それがですね、昨日の晩ご飯のお寿司が本当に美味しすぎて、これが金沢か…と思いました。こんなに美味しいものがあるのかと…。今日のお昼ののどぐろ丼も美味しくて、食で金沢を楽しんでいます」
―10月2日の第3局に向けて。
「今は良い状態なので、2週間後も今のまま迎えられたらと思います。頑張りたいです」