打率トップでも首位打者になれないマルテ 97年に58本で本塁打王になれなかったマグワイア以来の珍事

スポーツ報知
スターリング・マルテ(ロイター)

 16日現在、米大リーグで打率トップなのはアスレチックスのスターリング・マルテ内野手の3割2分1厘だ。しかし、彼は7月までナ・リーグのマーリンズに在籍していた(64試合で233打数71安打の3割5厘)。アスレチックスでは42試合に出場し、178打数61安打の打率3割4分3厘で打率を引き上げたものの、別のリーグ、そして最終規定打席502には到達できないため、首位打者にはなれそうもない。

 打率3割1分7厘でア・リーグトップのブラジミール・ゲレロはブルージェイズ一筋だが、同じ3割1分7厘のトレイ・ターナー内野手はナショナルズ→ドジャースと同一リーグ内でのトレードだったことで、首位打者の権利は十分ある。

 かつて、ウイリー・マギーという快速外野手が1990年8月末、カージナルスからアスレチックスに移籍した。この時点ですでにナ・リーグで最終的な規定打席に達して打率3割3分5厘を残しており、2位のエディー・マレーが3割3分だったことでメジャー史上初の「シーズン終了時にリーグに所属していないのに首位打者」という珍事が生まれた。

 今回のマルテのようなケースもある。1997年、マーク・マグワイアはアスレチックスで34本打っていたが、カージナルスに移籍。新天地でも24本を重ね、当時自己最多の58本。2番目に多いケン・グリフィー(マリナーズ)の56本、3番手がラリー・ウォーカー(ロッキーズ)の49本を抑えてメジャートップだったが、リーグをまたいでいたためそれぞれの本塁打王になっていない。その悔しさを翌年、70本打って晴らしたとも言えなくもない。

 きょう(17日)から大谷翔平のいるエンゼルスとの3連戦が放送されるだけに、マルテの打撃も注目しようではないか。

蛭間 豊章(ベースボールアナリスト)

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