尾車親方、御嶽海が今場所の救世主になってくれることを心から願う

スポーツ報知
御嶽海(左)は、琴ノ若を押し出しで破り懸賞金を受け取る

◆大相撲秋場所6日目(17日、東京・両国国技館)

 関脇・御嶽海が、新鋭の西前頭3枚目・琴ノ若の挑戦を一蹴した。一気の押し出しで1敗をキープした。今場所で、三役在位は26場所目で昭和以降8位タイ。優勝も2回と実力者ながら壁を破れずにいる。大関候補返上に向け、無傷6連勝で単独トップとなった新横綱・照ノ富士を1差でピタリ追走する。両大関はともに黒星を喫し、正代は2敗目、カド番の貴景勝は4敗目となった。

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 御嶽海の電車道。ぶつかり稽古のような完璧な相撲で23歳の若手・琴ノ若を一蹴した。頭で当たって両ハズ(わきの下)で一気。低い当たり、前に出る圧力。これが御嶽海の相撲だ。

 私が御嶽海に願うことは、照ノ富士を追走して優勝争いを盛り上げてほしいということ。ふがいない大関陣。幕内の上位も影が薄い。優勝2回の実績、抜群の相撲センスに裏打ちされた安定感と地力を持つ御嶽海が今場所の救世主になってくれることを心から願う。

 心の片隅に「8勝勝てばいいや」と思っていたら叱り飛ばすつもりだ。稽古場では「絶対に大関になるんだ」という気迫も見られないという。目を覚ましてほしい。大関候補と呼ばれている間に同年代の貴景勝、朝乃山、正代に先を越され、その脇で「行ってらっしゃい」と手を振るだけではダメ。豊昇龍、琴ノ若という新しい波も迫ってきている。もし私が頭を下げて目を覚ましてくれるなら、何度でも頭を下げる。奮起してほしい。(尾車親方=元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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