【巨人】中田翔に若手恒例の大股ティー!阿部再生術+長嶋塾で完全復活5戦4発 最短21日昇格へ

3回1死一塁、本塁打を放ち、ナインとタッチする中田(カメラ・相川 和寛)
3回1死一塁、本塁打を放ち、ナインとタッチする中田(カメラ・相川 和寛)

◆イースタン・リーグ 巨人9―1楽天(16日・G球場)

 2軍調整中の巨人・中田翔内野手(32)が、16日のイースタン・リーグ楽天戦(G球場)に「4番・DH」で出場し、2打席連続本塁打を放った。3回に涌井から左中間へ2ランを放つと、5回には中堅左へ放り込んだ。13日に長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督(85)=報知新聞社客員=から直接指導を受けた効果に加え、阿部2軍監督の再生術も加わり、降格後は5戦4発、打率6割1分1厘。最短21日の再昇格へ猛アピールし、24日からの“天王山”阪神3連戦(東京D)で逆転Vの使者となる可能性も出てきた。

 打った瞬間に確信した。勢いよく伸びる打球を見つめながら、中田はゆっくりと走り出した。2点リードの3回1死一塁。涌井の浮いたフォークを完璧に捉えた。「ファンの皆様の力でスタンドまで届いてくれました」。白球は左中間フェンスを越え、2戦連発となる2ラン。通算150勝右腕からの一発に続き、5回は内間の直球をバックスクリーン左へ叩き込み、2打席連続アーチをかけた。

13日に長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督から指導を受けた中田翔
13日に長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督から指導を受けた中田翔

 13日に長嶋さんがG球場を電撃訪問。約40分間、姿勢を正したり、左手を内角に置いてのスイングチェックの指導などを受けた。フォームは懐の広い構えに改良し、テイクバックをゆったり取るよう修正。「僕のために時間を作っていただき、感謝の気持ちでいっぱいです」と恩返しを誓った通り、強烈な勢いで打ちまくっている。

 “復調”の裏には、背番号10の先輩、阿部2軍監督の教えもあった。若手に行う恒例の大股ティー打撃を課し、下半身強化に着手。姿勢を正しながらスイングチェックを行い、テイクバック時のバットの角度などを確認している。試合前は必ず「阿部塾」で汗を流す効果もあり、降格後は5試合で18打数11安打13打点、4本塁打。「元々持ってる力がやっと甦(よみがえ)ってきたかな」と慎之助2軍監督が言うように、1軍での不振がまるでうそのような打撃を見せている。

3回1死一塁、中田翔が左中間2ラン(カメラ・相川 和寛)
3回1死一塁、中田翔が左中間2ラン(カメラ・相川 和寛)

 原監督は中田の2軍降格を決断した際、「コンディションを、ということですね」と説明していた。このまま好調を維持すれば最短の再登録可能日となる21日の広島戦(マツダ)での昇格も十分。前回3~5日の阪神3連戦(甲子園)では6打数1安打に終わったが、現在の状態が続けば24日からの“天王山”同カード3連戦(東京D)での活躍にも期待が膨らむ。ミスターや阿部2軍監督の教えを受け、本来の打撃を取り戻しつつある中田。シーズン最終盤で逆転優勝の力となることが、何よりの恩返しとなる。(灰原 万由)

5回無死、中田翔が2打席連発となる中越えソロ(カメラ・相川 和寛)
5回無死、中田翔が2打席連発となる中越えソロ(カメラ・相川 和寛)

 ◆阿部2軍監督の教え「1球も振るな 全球見てこい」

試合中、中田(左)と話す阿部2軍監督
試合中、中田(左)と話す阿部2軍監督

 中田は第4打席、6球一度もバットを振らなかった。フルカウントから見逃し三振だったが、実は阿部監督からのある指令があり、全球見逃したのは予定通りだった。

 6回1死一塁。打席へ向かう中田に阿部監督は声をかけた。「1球も振るなって言った。全球見てこいと」。タイミングを取りながら、打席の中でどう見えるかを感じてほしかった。1軍戦、ましてや優勝争い真っただ中の試合では絶対に出来ないことだが、ファームにいるからこそできる練習を試合中に実践させた。「見てこいって言っても、中田翔クラスだとフルカウントになるんだから。そういうのがあるよって、だからあれはわざと」と狙いを明かした。

 原監督は「慎之助はかなりやってるみたいよ」と話していたが、練習での指導だけでなく、指揮官として様々なアプローチで大砲の本来の打撃を呼び起こそうと手を差し伸べている。

3回1死一塁、本塁打を放ち、ナインとタッチする中田(カメラ・相川 和寛)
13日に長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督から指導を受けた中田翔
3回1死一塁、中田翔が左中間2ラン(カメラ・相川 和寛)
5回無死、中田翔が2打席連発となる中越えソロ(カメラ・相川 和寛)
試合中、中田(左)と話す阿部2軍監督
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