リバプール、因縁のACミランと驚愕シーソーゲーム…南野は交代5人枠にも入らず今季未だ公式戦出番なし

スポーツ報知
3点目を奪ったリバプール主将ヘンダーソン(ロイター)

◆欧州CL ▽1次リーグ リバプール3-2ACミラン(15日、英リバプール=アンフィールド)

 ハーフタイムに控え室に引き上げる途中、スコットランド代表主将のリバプール左SBアンディ・ロバートソンは「どうしてこんなことになったのだろう?」と頭をひねったという。

 試合開始早々からリバプールがたたみかける展開。決定機に次ぐ決定機を作り、前半9分には右SBのアレクサンダー・アーノルドが右サイド奥深くに侵入して放った強烈なショートクロスをACミランDFトモリが自軍ゴールに押し込んでオウンゴール。この早い時間帯の先制点で18か月振りとなった欧州CL戦のホーム・アンフィールドを埋めた満員のサポーターはリバプールの大勝を予感したに違いない。

 その予感を肯定するかのように、前半13分にはハンドボール判定でリバプールにPKが与えられる。キッカーはエース・サラー。誰もが2-0を信じて疑わなかった。ところがエジプト代表FWが蹴ったPKはゴールのほぼ中央に飛ぶ。このPKをサラーのキックの瞬間まで動きをこらえたACミランGKマイグナンが見事にセーブ。ゴール前に飛び込んだジョッタがクリアボールにダイビングヘッドを合わせたが、このシュートもセーブし、窮地を脱した。

 しかしリバプールはこの後も攻勢を維持して、試合を完全に支配する。しかし、肝心のゴールが決まらない。そして前半終了間際、昨季のセリエAで2位に躍進し、8年振りに欧州CLに帰ってきたACミランがスパークした。

 前半42分、リバプールDF陣の一瞬の隙を突き、左サイドに張っていたACミランFWリビッチがスルーパスに右足をきっちり合わせて同点弾を奪取。そしてそのわずか2分後の同44分、またもミランがゴールを奪う。

 カウンターで攻め上がったACミラン。エルナンデスが放ったシュートはロバートソンが決死のスライディングでゴール・ラインぎりぎりでなんとか止めた。しかしクリアしたボールは力なくゴール前に転がり、そこに走り込んだACミラン10番ディアスがこのこぼれ球を難なく押し込み、電光石火の逆転に成功した。

 ところが後半1分、今度はコーナーキックから3点目を奪ったかに見えたACミランのゴールがオフサイドで取り消されて、再び試合の流れが変わった。

 このACミランの幻の3点目の2分後、PKを外したサラーが雪辱する。ゴール前でオリギが放った技ありのループパスが起点。ふんわりとしたボールがミランの最終ラインの頭を越え、ワンバンドして跳ね上がったところに、飛び込んで来たサラーがジャンプをしながら左足を合わせてしっかり球筋をコントロール。一瞬、飛び出しを躊躇(ちゅうちょ)して立ち止まった相手GKの脇をボールがすり抜け、2-2に追いつき、試合を振り出しにする同点弾が決まった。

 さらには続く後半24分、リバプールの逆転弾が飛び出す。右サイドからアレクサンダー・アーノルドが放ったコーナーキックをニアサイドで相手DFがヘディングでクリア。このボールに主将ヘンダーソンがPAの外、ゴール正面やや左18メートルの位置で右足を合わせた。これが強烈なハーフボレーシュートとなってミランゴールの左隅に突き刺さり、リバプールが後半2点を奪って逆転に成功した。

 思い返せば、2005年の欧州CL決勝で前半3点リードのACミランに追いつき、PK戦を制してリバプールが優勝という大シーソーゲームを演じていた。その2年後の2007年に再び決勝で対戦した際にはACミランが2-1勝利を収め、雪辱を晴らして優勝。そして今回のグループ戦でも、CL6回優勝のイングランドの覇者リバプールと、7回優勝のイタリア王者ACミランの因縁の対戦は歴史的強豪対決にふさわしいスリリングな展開となった。

 そんな試合直後のテレビインタビューでクロップ監督は完全に優勢だった前半に逆転されたことに関し、「(攻勢だった)自分達のサッカーに夢中になりすぎた」と語り苦笑い。そして「しかしその後に素晴らしいゴールを決めた。正直な話(逆転勝利が)ふさわしいプレーをしたと思う」と話して、最後はあわてずしっかり逆転に成功し、死の組と呼ばれるグループB初戦で勝ち点3を奪ったことに安堵の表情を見せた。

 ところがそんな逆転劇の中、日本代表MF南野拓実は交代枠が5人のCL戦でも出場機会がなく、今季は未だ公式戦のピッチに立っていない。今後の起用法によっては来年1月の移籍期間の去就が注目されることになりそうだ。

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