【明日の金ロー】前作よりも物語が単純化され痛快さが増した「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」

スポーツ報知
米サンディエゴの街をかっ歩するティラノサウルス(C)1996 Universal City Studios,Inc.&Amblin Entertainment,Inc.All Rights Reserved.

 17日の金曜ロードショー(後9時)は「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」(1997年)が放送される。

 舞台は前作「ジュラシック・パーク」から4年後。恐竜を生育していた島「サイトB」にいる恋人を連れ戻すために島を訪れた主人公が、島にいる恐竜を米国本土に連れて行って見せ物にしようとたくらむ一団との紆余曲折(うよきょくせつ)を経ながら、凶暴な肉食恐竜の「T―REX」ことティラノサウルスに立ち向かう姿を描く。

 主人公は、「ジュラシック―」で”準主役”だった数学者のマルコム。前回のコラムでも紹介したように、陽気な性格であるのと同時に生命の進化に人間が手を加えることへの疑問を口にするなど、哲学的な思考をにじませていたが、今作ではそのような様子を見せる場面はなし。4年前の出来事を通じて身にしみた「恐竜の怖さ」をひたすら周囲に語る、慎重な男として描かれている。

 その変化に従ってか、作品そのものもティラノサウルスを筆頭とした肉食恐竜から人間がひたすら逃げまくる…というパニック・アクション・ムービーになっている。ストーリーが単純明快になったことで「深み」が薄まったことは確か。また、終盤の展開が急過ぎて「ご都合主義」になっている点も否めない。

 だが、「この人がいつ、どのようにして襲われるんだろう」というドキドキ感や、恐竜と人間との戦いを単純に楽しみたいという人にはもってこいの作品だろう。特に、前作ではあまり出番の無かったティラノサウルスが縦横無尽の活躍!?を見せる点は、痛快さを感じるのではないだろうか。

 エンターテインメント的要素は、作品の中にも”小ネタ”として入っている。小型恐竜が人間を襲った際に、集団で相手を小ばかにしたような動きを見せるところは、思わずニヤリ。特に注目してもらいたいのは、後半に登場するビデオ店(当時はまだDVDは一般的ではなかった)のシーン。よく見ると、映画ファンならずとも知っているハリウッドスターのパロディー作品が貼られている。映し出される時間はほんの数秒だけに、凝視してほしい。(高柳 哲人)

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