朝の安住紳一郎に夜の大越健介…民放10月改編のカギは大物司会者起用での視聴者争奪戦

スポーツ報知
「報道ステーション」のメインキャスターを務める大越健介氏(左)と「THE TIME,」で総合司会を務める安住紳一郎アナウンサー

 民放キー局の10月番組改編が今月10日にオンライン説明会を行ったテレビ朝日で出そろった。

 注目を集めたのが、2020年度(20年4月~21年3月)も個人視聴率3冠王に輝いた“勝ち組”日本テレビを追いかける2位・テレ朝と3位・TBSの見せた激しい動きだった。

 ひと足早く7月16日にオンライン説明会を開いたTBS。「朝の大改編」がテーマの今回最大の目玉が総合司会に大エースの安住紳一郎アナウンサー(48)を起用した「THE TIME,」(月~金曜・午前5時20分)の10月1日スタートだった。

 狙いは人気者の早朝からの登場で同局に視聴者を釘付けにし、全日帯視聴率の底上げにつなげること。瀬戸口克陽編成局長は「なんと言っても朝の戦いに打って出ます。総力を挙げて、どうしても負けられない朝の戦いに勝ち切るために、TBSのエースである安住アナに出演していただくことになりました」と、力コブをつくった。

 キー局5社のしんがりで改編発表のテレ朝はNHKから招いた“大物助っ人”に大きな期待を寄せる。

 看板ニュース番組「報道ステーション」(月~金曜・午後9時54分)に招いたのが、6月30日にNHKを定年退職したばかりの大越健介氏(60)だ。

 NHKでは政治記者中心に活躍。ワシントン支局長を経て「ニュースウオッチ9」、「サンデースポーツ2020」、「NHKスペシャル」と看板番組のキャスターを次々と務めてきた超大物を同局は月~木曜のメインキャスターに起用。「その日のニュースを迅速、正確、わかりやすく」という従来のスタンスを維持しつつ「より深い視点・洞察を持った報道番組」への進化を狙う。

 大越氏とともに月~木曜を担当するのは小木逸平アナ(47)と入社2年目の渡辺瑠海アナ(24)。金曜日は富川悠太アナ(45)とフリーの徳永有美アナ(46)が担当する。

 これまでメインキャスターを務めていた各アナを事実上の“格下げ”してまで勝負に出た今回の「大越シフト」。西新コンテンツ編成局長は「新生・報道ステーションとして大越さんの圧倒的な取材力のもと、新たな進化をしていきます。その日、最も必要なニュースをしっかり届けていきます」と気合のコメント。

 榊原誠総合編成部長も「日本を代表するジャーナリスト、キャスターの大越さんを迎えました。コロナ禍の世界が内外とも激動する中、大越さんの豊富な経験が必要と思い、お迎えしました。経験と洞察力で番組をより進化させていただけたらと思います」と大きな期待を寄せた。

 王者・日テレも「衝撃の改編」で両局を迎え撃つ。

 2017年4月開始の「ウチのガヤがすみません!」、13年4月開始の「有吉反省会」、13年間にわたって放送されてきた「アナザースカイ」、深夜番組時代を含め10年間放送された「幸せ!ボンビーガール」と、まだまだ人気がある長寿番組を軒並み終了させ、16年間放送された「おしゃれイズム」まで「おしゃれクリップ」にリニューアルする。

 田中宏史編成部長は各番組終了の理由を「それぞれ総合的に判断させていただいたということです」と説明。「当然、テレビを見てくれているだろうという前提から離れ、生活者の皆さんにテレビをつけ、日本テレビを選択いただく、さらにファンになっていただく」と、テレビ離れを背景に動画配信サービスなど、ライバル局以外との戦いまで見据えた。

 早朝からあらゆる世代に人気の生え抜きアナで勝負のTBSと、NHK出身の大物招へいで「看板番組」を一新させたテレ朝。視聴習慣という、どこか曖昧なものの獲得を目指し、大変身を遂げた両局がこの秋、打って出た大勝負。どんな大物でも視聴率という数字が伴わなければ、すぐに首筋が寒くなる“仁義なき戦い”の幕が、まもなく開く。(記者コラム・中村 健吾)

 ◆民放各局の10月改編率

 ▽日本テレビ 全日5・6%、ゴールデン(G)5・7%、プライム(P)18・6%
 ▽テレビ朝日 全日8・8%、G22・8%、P20・4%
 ▽TBS 全日12・88%、G8・57%、P10・36%
 ▽フジテレビ 全日5・7%、G23・3%、P24・3%
 ▽テレビ東京 全日5・2%、G8・7%、P8・3%

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