◆高校野球秋季北海道大会札幌地区予選▽代表決定戦 札幌第一12―0札幌龍谷学園=5回コールド=(15日・札幌円山)
3地区で10試合が行われ、札幌で6校の代表が決まった。札幌第一は村田陽和(ひっと)左翼手(2年)が2安打3打点の活躍で、札幌龍谷学園に12―0の5回コールド勝ち。25度目の代表切符を手にした。
「ひっと」が2本のヒットで存在感を放った。2回無死二塁。札幌第一の村田は「うまく振り抜いて打てました」と、右翼線へ先制の適時二塁打。4回には1死二塁から右翼へ適時二塁打を放つなど2安打3打点で、チームの勝利に貢献した。
野球の申し子だ。名前は「陽和」と書き「ひっと」と読む。旭川大高などでプレーした父・崇さんが、野球にちなんだ名前をと名付けた。弟(苗北中3年)は光和(らいと)と、生粋の野球一家。珍しい名前に、村田は「誰でもすぐに覚えてくれる。ヒットが打てれば好きです」と笑った。
チームは2年連続の全道大会出場を決めたが「甲子園に行くことで、色んな人に恩返しや感謝の気持ちを伝えられると思う。まずは全道に向けて頑張りたいです」。北海道を制覇し、聖地でヒットを披露してみせる。(北川 栞)