【楽天】逆転Vへのキーワード3つ「代魔神」「則本昂」「抜てき」・・・青山浩二の「一投両談」

右太もも痛で離脱している楽天の守護神・松井裕樹
右太もも痛で離脱している楽天の守護神・松井裕樹
則本昂がどれだけ勝ち星を伸ばせるか
則本昂がどれだけ勝ち星を伸ばせるか

 優勝争いを続ける楽天が正念場を迎えている。逆転Vに向けて、青山浩二アカデミーコーチ(38)が今後の戦い方について提言。〈1〉抑えの固定〈2〉則本昂の奮闘〈3〉2軍から新戦力の上積み―の3つをポイントに掲げた。

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 8月を振り返ると、27~29日のロッテ戦(楽天生命)での3連敗が響きました。特に29日の3戦目を落としたことが痛かった。あの試合は守護神の松井が不在で、宋が抑えを務めましたが、9回に失点し0―1負けでダメージが残りました。打線もカードを通してなかなか点を取れなかった。歯車がかみ合っていなかったです。

 投手陣は、涌井がなかなか調子が上がらずに2軍落ちしたことが計算外だったと思います。一方で西口がチームでは珍しい第2先発として機能している点はプラスとなりました。西口は先発をやっている時は立ち上がりがすごく悪くて、初回の球速は140キロ前後とスピードが全然出なかった。2イニング目からは145~148キロぐらいに一気に上がる。本人も理由がわかっていないようで、こういった“ムラ”を克服しないといけなかったのですが、今のポジションを任されるようになってからは最初からスピードも出ていて、すごく合っているように見えます。チームの現状から言うと、貴重な存在になっています。

 そしてもう一つ大きなマイナスとなってしまったのが松井の離脱です。チームは今季、一番後ろの投手を松井に固定をしてからスタートしましたが、今は流動的になっています。首位ロッテとの差は救援の差です。抑えの益田が好調というのもありますが、しっかり抑えられる投手を置けているかどうか、ここだと思います。

 抑えが固定できないことでブルペンにプレッシャーや負担がかかる。松井がいたことで他の中継ぎは準備をしやすかった状況が一変しました。そのなかでも、酒居、宋はよく踏ん張っている方だと思いますが、日替わりで抑えを任されるのは厳しいと思うので、抑えは固定してもらいたいです。

 私も、セットアッパーも抑えも務めた経験があるのですが、誰かが故障してその穴を埋める役割を担ったことがあります。経験から言うと、投手には起用のタイミングが自分の想像していたよりも前倒しになったりすると、それぞれ準備のルーチンがあるので、それが崩れる可能性が高くなる。松井が離脱したことで、ベンチとブルペンのコミュニケーションをより一層取っていって、投手陣がパフォーマンスを発揮できる環境を整えてもらいたいです。

 打線は浅村が不調ですが、下から上がって来た山崎剛が結果を出している。出塁してスチールやエンドランなど、足を絡めるケースが増えてきたことで攻撃のバリエーションに厚みが増してきました。1、2、9番に入ることの多い山崎剛、辰己、小深田で流れをつくり、下位打線から上位が出塁して中軸につなげる形を多くつくれるかが大事になってきます。

 残り試合が31試合で首位ロッテと5ゲーム差(9月14日現在)。ここは則本昂がどれだけ勝ちを伸ばせるかがカギとなってきそうです。勝てる試合を取りこぼさないか。いかにビッグイニングをつくらせないかが求められます。残り5登板前後が見込まれますが、全部を勝つぐらいの気持ちで頑張ってもらいたいです。

 9月に入り、ロッテに3連敗を喫するなど、逆転優勝へ厳しい戦いが続きます。シーズンも残り少なくなってきましたが、ここからはチームに上積みをもたらすことができる、調子の良い選手が2軍から出てくることを願います。開幕からしばらく2軍にいたオコエも山崎剛もファームでしっかり結果を出して1軍に上がってきて結果を出しています。ラストスパートへ、入れ替えを頻繁に行って、“ラッキーボーイ”的な存在が現れることを期待しています。

右太もも痛で離脱している楽天の守護神・松井裕樹
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