掛布雅之氏、阪神優勝へ12球団屈指の守護神・スアレスの存在大きい

最後を締め、梅野隆太郎(右)とタッチを交わすロベルト・スアレス(カメラ・岩崎 龍一)
最後を締め、梅野隆太郎(右)とタッチを交わすロベルト・スアレス(カメラ・岩崎 龍一)

◆JERAセ・リーグ ヤクルト4―4阪神(14日・神宮球)

 阪神が劇的な一発で価値あるドロー劇に持ち込んだ。3点ビハインドの9回1死一、二塁からマルテが同点の18号3ラン。11残塁と拙攻続きで敗色濃厚の展開から引き分けとなり、矢野燿大監督もマルテに最敬礼した。阪神レジェンド・テラーで「ミスター・タイガース」掛布雅之氏が勝負を分けた9回の攻防を解説する。

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 首位の阪神にとっては勝ちに等しい大きなドローだ。ヤクルト側からすると、9回の失点の仕方が悪すぎた。3点リードの状況で、四球で走者をためるのは一番やってはいけないこと。抑えのマクガフがこの内容では高津監督も頭が痛い。その裏、阪神のスアレスは3者凡退で切り抜けた。抜け球がないからベンチは安心できる。12球団屈指と言える守護神の存在は優勝争いの大きなアドバンテージだ。

 守りの切り札がスアレスなら、攻撃の切り札が近本とマルテの2人の打者だ。9回も先頭の近本が四球で出塁して、マルテが決める形だった。この試合では4番で最高の結果が出たが、近本、マルテの組み合わせは、1、3番に置くのがベストではないだろうか。星野監督時代の03年の優勝時に最も信頼できる金本を3番に置き、今岡、赤星の1、2番と連動させて、得点を重ねた。同じように、近本、中野、マルテの上位3人を固定して戦えば、打線にもっと安定感がでるはずだ。

 4番は大山を戻せばいい。どの打順に置いても、チャンスでまわってくる宿命みたいなものがある。大山にひとつ注文をつけるとすれば、場面やカウント、それまでの打席の配球なども頭に入れて、狙い球を一振りで仕留めるための心構えだ。(阪神レジェンド・テラー、スポーツ報知評論家)

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