尾車親方、貴景勝を分析 首の状態が悪いことは明白 休場も選択肢だが極めて責任感の強い大関だけに…

逸ノ城(手前)が貴景勝を上手投げで破る  (カメラ・森田 俊弥)
逸ノ城(手前)が貴景勝を上手投げで破る (カメラ・森田 俊弥)

◆大相撲秋場所3日目(14日、東京・両国国技館)

 カド番の大関・貴景勝が初日から3連敗を喫した。小結・逸ノ城を四つの体勢から土俵際に追い詰めたが、逆転の上手投げに屈した。先場所は敗れた逸ノ城との一番で首を負傷し、3日目から途中休場。4度目のカド番で迎えた今場所は苦しい土俵が続き、2度目の大関陥落ピンチの状況だ。尾車親方が貴景勝の現状を分析する。

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 貴景勝は苦しい。立ち合いを見れば、首の状態が悪いことは明白だ。頭で当たれないから逸ノ城の胸をもろ手で突いたが、押さえるような動きになってしまった。左を差して、右をわきの下にあてがい、前に出ても身長差があるから効果がない。最後は背伸びするような形になって左からの上手投げに沈んだ。

 貴景勝には立ち合い、頭で当たり突いて再び頭で当たるという武器がある。しかし、立ち合いで思い切って当たれないからスタートダッシュが決まらない。リズムも作れないのだ。

 休場するのも選択肢の一つだろう。貴景勝の力量なら、首さえ完治すればたとえ平幕に落ちても大関に戻ることは可能だ。ただ、それはあくまでも外野の声。休場は師匠と本人が決めること。貴景勝は大関という地位に誇りを持ち、責任感も極めて強い。「土俵で死んでも悔いがない」と思っているはずだ。それだけに貴景勝の胸の内を思うと、私までも苦しくなってくる。(尾車親方=元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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