【箱根への道】駒大エースで主将・田沢廉の自覚「負けは許されない」…戦国大学駅伝シーズンが開幕

スポーツ報知
第97回箱根駅伝、駒大3区の小林歩(右)にタスキを渡す2区の田沢廉

 勝負の大学駅伝シーズンが、今年も始まる。2年ぶりの開催となる出雲駅伝(10月10日)を始め、全日本大学駅伝(11月7日)、そして箱根駅伝(22年1月2、3日)へと熱き戦いは続く。前回の箱根路を13年ぶりに制して今季の3冠を目指す駒大を中心に、東京五輪代表を擁する順大、2年ぶりの王座奪回に燃える青学大などが頂点を競う。昨季に続き、新型コロナウイルス感染防止に努める“新様式”のレースとなるが、学生たちの駆ける思いは変わらない。

 進化した王者が止まらない。前回、13年ぶり7度目の箱根路制覇を果たした駒大は、前期のトラックシーズンでも躍動。3年生ながら主将を務めるエース・田沢廉、前回5区4位の鈴木芽吹、今季急成長を遂げた唐沢拓海(ともに2年)らを中心とした学生トップクラスの柱が存在感を示した。

 特に田沢は昨年12月の日本選手権、今年5月の日本選手権、同年6月のデンカチャレンジと1万メートルの3レース全てを27分台で走破。東京五輪切符には届かなかったが、5000メートルでも13分29秒91の自己新をマークするなど着実にレベルアップしている。「負けることは許されない。3冠を目標に、一丸となって戦いたい」。チーム全員が誇りと自覚を持てるように、背中でも言葉でも引っ張っている。

 鈴木&唐沢の2年生コンビも注目だ。鈴木は3月の日本学生ハーフで2位に入ると、その後も高水準の記録を連発。5000メートルでは13分27秒83の駒大新記録を樹立した。箱根メンバーにエントリーされながら補欠に甘んじた唐沢は、持ち前のスピードにタフさが加わり開花。5000メートルは駒大歴代3位、1万メートルも同5位と歴代エースたちと肩を並べる快走を見せた。

 好記録や勝利におごらず、選手たちは成長を続ける。3大駅伝歴代最多23勝の名将・大八木弘明監督(63)は「勝つためではなく、勝ち続けるためにどうすべきかを考えられるようになった」と目を細める。夏の走り込みも例年以上の量と質でこなし、盤石のチーム状態で駅伝シーズンを迎える。さらに指揮官も「3冠が目標だが、まずは自分たちのベストを尽くすこと。やはり、一つのミスが命取りになる戦国駅伝になる」と勝ってカブトの緒を締めた。強さに限界はない。“令和の常勝軍団”には油断も隙もない。(太田涼)

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