【オリックス】ラオウ杉本裕太郎「いいところに投げられたらしゃあない」精神面でも成長の単独キング26号

スポーツ報知
4回無死.左中間に26号ソロ本塁打放った杉本裕太郎はラオウポーズ

◆パ・リーグ 西武3―1オリックス(12日・メットライフドーム)

 苦い敗戦のなか、杉本のひと振りが光明だった。3点を追う4回先頭。渡辺のカットボールを力強く振り抜いた。打った瞬間に分かる一撃。“キング”にふさわしい弾道を描いた打球が、左中間席中段に消えた。ここ4戦で3発目となる26号ソロ。追いかけ、そして並んでいたソフトバンク・柳田、ロッテ・マーティンを一気にかわし、今季初めてリーグ単独トップに立った。

 「負けてたんで、何とか塁に出ようと。(フルカウントで)ボールは振らないように、コンパクトに打ちにいった」。今や代名詞となったアーチで反撃ののろしを上げたが、その後は打線が西武の救援陣の前に無得点。自身の一発による1得点だけで2連敗を喫し、試合後に笑顔はなかった。

 2015年のドラフト10位で入団し、昨季までの5年間は通算76試合で9本塁打。それが今季は本塁打争いのトップに立つだけでなく、打率も3割1分1厘。マーティンと並ぶ70打点もリーグ3位だ。「いいところに投げられたら、投手の方が上だったからしゃあないと思えるようになった」。2軍時代に練習でコツコツ磨いた技術だけでなく、精神面でも成長を遂げて覚醒した。オリックスから本塁打王獲得なら1996年のニール(32本)、10年のT―岡田(33本)以来となる。

 ただ、一番欲しいのは個人タイトルではなく、25年ぶりの悲願、日本一だ。チームは4カード連続勝ち越しがなく、首位ロッテとは2ゲーム差に広がった。ここが踏ん張りどころだ。「まだ何十試合も残っているので一喜一憂せず、一打席一打席を大事にしていきたい」。主砲の吉田正を欠く打線を支えるラオウが、その剛腕で勝利を、リーグ制覇を引き寄せる。(宮崎 尚行)

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