1999年のオークスを制覇したウメノファイバー(牝)が繋養先の株式会社ハクレイファーム(北海道新冠町)で12日未明に老衰のため死んだことをJRAが同日、発表した。25歳だった。
同馬は現役時代、1998年の京王杯3歳S(当時)を制して翌99年はクイーンC、オークスを制した。JRA賞最優秀3歳牝馬を受賞。通算16戦4勝。
2000年阪神牝馬特別で6着を最後に引退、繁殖入り。これまで13頭の産駒を送り出し、ビヨンドザタイム(牡2歳、父ダイワメジャー)が最後となる。
同馬を管理し、その子や、孫にあたる2013年のオールカマーなどを制したヴェルデグリーンを管理した相沢郁調教師は、「開業2年目でオークスを勝ってくれたし、子供も孫も活躍してくれた。相沢厩舎のために生まれてきてくれたような馬で、一生忘れられません。25歳と長生きしてくれたし、お疲れさまでしたと言いたい」とその死を悼んだ。
また、生産者の斉籐安行氏は「ここ数年はハクレイファームにお世話になり、元気に過ごしていると聞いていたので、突然のことで驚いています。ここまでやってこられたのは、ウメノファイバーのおかげです。小さな牧場がG1を獲れたのは、奇跡だったと思っています。ごくろうさま、ありがとうと伝えたいです。応援してかわいがってくださった、ファン皆様にも感謝申し上げます」とコメントした。