「鼻骨粉砕パンチの手応えなかった」 中谷潤人が一夜明けて仰天事実明かす

スポーツ報知
試合後、アコスタ(右)と健闘をたたえ合った中谷潤人。小さなプエルトリコ国旗をもらって笑顔で記念撮影(M・Tジム提供)

 プロボクシングWBO世界フライ級(50・8キロ以下)王者・中谷潤人(M・T)が同級1位アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)に4回TKO勝ちし、日本人世界王者として初めて、米国での初防衛戦に勝利した翌11日(日本時間12日)、改めて勝利の喜びを語った。

 「一日たって、お祝いとか100件以上もメッセージなどをいただきました。夜になってもまだ返せていなくて…。ルディ・エルナンデス・トレーナーを始め、周りの人たちは『おめでとう』と言ってくれて実感がわきましたが、あとはいつもと変わらず接してくれています」と中谷。この日は家でくつろぎ、その後、ルディさん、妻のキャロルさんと3人で韓国流焼き肉を食べに行ったという。

 試合は初回に強烈な左ストレートをアコスタの顔面にヒットさせると、相手は鼻出血。あまりの出血ぶりに2ラウンド、3ラウンドとレフェリーが試合を止めてドクターチェック。4回、両雄の攻撃が一瞬止まったところで、レフェリーが試合を止めた。4回32秒、TKO勝ち。ここまでの採点もジャッジ3人がすべて10―9をつける完勝だった。試合後、アコスタとも対面し、お互いの健闘をたたえ合った。挑戦者から小さなプエルトリコ国旗を友情の証として送られた中谷は笑顔で記念撮影した。

 「アコスタ選手は鼻が折れたと言っていましたが、その時の左ストレートは、実は手応えを感じなかったんです」と中谷。相手が足を落としたため、『ああ、効いたのか』と思ったそうだ。「出血がひどくなって、鼻の形も変わっていったので、効いているんだなと」。中谷は手応えのなかったパンチで相手の鼻骨を粉砕したことになる。スピード、キレに加え、村野健マネジャーの「潤人は相手の急所や弱点を的確に、ピンポイントで打つことができる」という言葉どおりのことを見せたことになるようだ。

 「今回、より大きな反響をもらったけど、まだ試されているというか…。まだまだなところはあります」と中谷は謙遜しながらも「アメリカで防衛することができて、さらに大きな目標に向けた第一歩が踏めたと思います」とこちらは手応えをつかんだ様子だ。

 今回の試合を主催した米興行大手トップランク社のボブ・アラムCEOが「中谷陣営が臨むなら、米国でもう一度試合をしてもいい。早ければ12月にでも」と話したということを伝え聞いた23歳の王者は「もちろん、僕はやらせてもらえるなら、誰とでも、どこでも闘います。僕のボクシングで何か活力になったり、何かを感じてもらえるよう頑張ります」と決意を新たにしていた。

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