山中慎介氏の見解 中谷潤人は「心身ともに強かった」多彩左パンチと強い体幹 

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王者・中谷潤人

◆プロボクシング ▽WBO世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇中谷潤人 (4回TKO) アンヘル・アコスタ●(9月10日=日本時間同11日、米アリゾナ州トゥーソン カジノ・デル・ソル・トゥーソン)

 WBO世界フライ級王者・中谷潤人(M・T)が同級1位で元WBO世界ライトフライ級(48・9キロ以下)王者アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)を4回TKOで下し、初防衛に成功した。戦績は中谷が22戦全勝(17KO)、アコスタが22勝(21KO)3敗。序盤から前に出てプレッシャーをかけた中谷。強烈な左ストレート、フックで圧倒。アコスタの足を止めると、強烈なパンチが指名挑戦者の顔面にヒット。鼻血が吹き出した。その後、2回、3回と鼻血が止まらないアコスタに、レフェリーが試合をストップしてチェック。再開を認めたが、4回、中谷がパンチをまとめたところで出血がやまず、レフェリーは試合を止めた。元WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏が中谷の試合を振り返った。

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 初防衛戦、初めての海外のリングという硬くなりかねない条件で、中谷は実力を存分に発揮できた。心身ともに強かった。

 出はなをくじくように、初回に左ストレートでアコスタの鼻骨に痛烈なダメージを与えた。中谷はストレートだけでなく、左のパンチの種類が豊富だ。体幹が強いため、どの角度でもパンチを当てられるのだろう。相手にしてみれば、どの左が来るか、パンチの軌道が読みにくい。ロングフックを警戒するアコスタの裏をかき、ストレートを浴びせることができた。

 長い腕を折り畳んで打ち合う器用さもあるが、2回は攻める気持ちが強すぎて、接近戦で被弾する場面もあった。試合展開を読み、自分を抑えることも時には大事だ。それでも3回は再び距離を取り、ボディーにもパンチを散らし、相手を寄せ付けなかった。

 初防衛したばかりだが、もはや並の挑戦者では相手にならないだろう。王者対決で中谷の真の実力を見てみたくなる。(山中慎介=元WBC世界バンタム級王者)

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