◆明治安田生命J1リーグ ▽第28節 広島1―3横浜FM(11日・Eスタ)
横浜FMは敵地で広島を3―1で下した。前半8分に失点を喫したが、FW前田大然、DF実藤友紀の得点で前半のうちに勝ち越すと、後半15分にはFWレオセアラの直接FK弾で突き放した。消化試合数は1試合多いが、首位・川崎との勝ち点を1差に再び詰めた。
今季26試合に出場していたDF畠中槙之輔が前節・鹿島戦(0●2)で左ハムストリング付着部を負傷し、全治約6か月と診断された。今季復帰は絶望的で、チームは大黒柱を失った中で2年ぶりの頂点を目指すことに。広島戦の試合前アップでは、選手全員が畠中の背番号「4」と応援メッセージが入ったTシャツを着用した。
この日は畠中だけでなく、前日練習で負傷したとされるDFチアゴマルチンスも欠く事態。実藤、そしてボランチでの起用が考えられていたとされるDF岩田智輝がコンビを組んだ。試行錯誤の前半こそ不安定さも見られたが、後半にかけて選手間の距離感などを修正。「プレーで(畠中を)安心させる」と語っていた実藤は、前半アディショナルタイムにはオーバーヘッド気味のスーパーゴールも決めた。
実藤にとって5季ぶりのJ1ゴールがもたらした勝利にも、余韻に浸るのは一瞬で、「1点目の失点は防げたし、僕自身もミスがあった。今回の試合で出た課題は、裏のスペースを使われることと、真ん中を空けない守備。話しながら、修正しながらやっていきたい」。次戦に向けた課題もしっかりと口にしていた。