◆明治安田生命J1リーグ ▽第28節 広島1―3横浜FM(11日・Eスタ)
横浜FMは敵地で広島を3―1で下した。前半8分に先制を許す苦しい展開となるが、同36分にMFマルコスジュニオールのシュートにFW前田大然が右足を当てて同点ゴール。前田は今季15ゴール目で、今夏スコットランド1部セルティックに移籍した古橋亨梧と並ぶ得点ランク首位タイとなった。
同アディショナルタイムにはDF實藤友紀がセットプレーからオーバーヘッド気味のゴールを奪い、逆転に成功。さらに後半15分、FWレオセアラが直接フリーキックを沈め、3―1と突き放した。試合消化数は1試合多いが、首位・川崎との勝ち点差は1。アウェーで勝ち点3をもぎ取り、再び一歩詰め寄った。
マスカット監督は序盤の失点、ファウルも続くなど流れの悪かった前半については「距離感や関係性、連動性の部分が良くなかった。アグレッシブに前からいくところをタイミングよくはがされて、突破されたシーンもあった」と振り返った。しかしその中でも大きな2点を奪い、後半に修正。流れを断ち切り、本来のサッカーを取り戻し始めた。
センターバックを務めた實藤とDF岩田智輝のコンビについても、立ち上がりこそ安定さを欠いたが、「時間がたつにつれていいパフォーマンスができた。ボールを持っているときも攻撃にいい形でつなげてくれたし、守備のときも協力しながら守れていた」と評価し、「後半はやりたいサッカーを見せられた。いい形で結果にもつながって良かった」とチーム全体を総括した。
また、この日メンバー外だったDFチアゴマルチンスについては「けがから復帰して、練習試合の清水戦(5日)で45分出た。いい形でやってきた中で、10日にまたけがをしてしまった。残念な思い。詳細は届いていないが、1日でも早く復帰してくれることを祈る」と説明した。