NHK大河ドラマ「青天を衝け」(日曜・後8時)で主演を務める俳優の吉沢亮がスポーツ報知などのインタビューに応じ、今後の展開について「ここからが栄一の本領発揮」と見どころを語った。
東京五輪・パラリンピック期間の休みを経て12日から放送再開。江戸幕府を代表してパリ視察に行った栄一が、帰国すると既に幕府は終了。第26回の「篤太夫、再会する」から“明治編”が始まる。「江戸が東京という名前に変わり『銀行』など今のを生きる上で馴染みのある言葉もどんどん飛び交う。渋沢栄一の功績が、どんどん積み上がる」と紹介する。
これまでいち武士だった栄一(ドラマ内では篤太夫)が実業家として銀行、鉄道と多くの企業を育てる。演じる吉沢は「経済の話になってくると何言ってるのかチンプンカンプン」と苦笑い。そろばんも未経験で「今回、初めて触りました。決まった動きをやるだけなので、手順さえ間違えなければOKみたいな感じです」と舞台裏を明かす。
栄一が帰国すると準主役級の徳川慶喜(草ナギ剛)は、鳥羽伏見の戦いで敗走し幕府内で立場を失っている状態。それでも栄一は以前と同じような関係性を続けようとする。
「彼が将軍になる前も、なってからもずっと尊敬している人。一般人というか、任から外れても尊敬している人では変わりない」。吉沢自身にとっても、草ナギは憧れ存在だ。「この業界に入る前から、小学校の時から見ていた大スター。栄一の慶喜に対する尊敬と、僕、吉沢亮が草ナギさんに感じているもの。そこはリンクしてる部分ある気がしますね」
“明治編”では岩崎弥太郎を演じる中村芝翫ら大物キャストとのやり取りも見もの。「威圧感というか。歌舞伎役者さん特有の間とか。声の出し方からしても、ただものじゃないという感じがします」と驚く。
初めて臨んだ大河も年内での終了が発表された。半分以上が過ぎたことになる。「1年以上も撮影が続いてて、もう僕の体の中に栄一が染み付いています。1か月ぐらいの期間で映画一本撮るのとは全然違う。NHK入ってスタジオにいて、セット入った瞬間に、もうそうなってる感じがやっぱ何かありますね。それはうん、なんか面白い経験だなと思います」ともはや渋沢栄一と一体化している。