誘導馬引退から半年…G1馬のサクセスブロッケンは今

スポーツ報知
鹿児島のホーストラストで過ごしているサクセスブロッケン(NPO法人ホーストラスト提供)

 現役時代も引退後でもターフで数多くのファンから声をかけられ人気を博していたのがサクセスブロッケン。現役時代は2008年のジャパンダートダービー、09年フェブラリーS、東京大賞典とG1を3勝した名馬。引退後は東京競馬場で誘導馬を務め、今年2月のフェブラリーSで“卒業”。3月から引退した馬たちが集まるNPO法人ホーストラスト(鹿児島県湧水町)で生活している。

 九州に移ってもその人気は相変わらず絶大だ。5月5日に16回目の誕生日を迎えたが、牧場にはファンから数えきれないほどのニンジンが送られてきたという。ブロッケンの担当を務める家弓利恵(かゆみ・りえ)さん(45)は「ダンボールにどっさり入ったのがたくさん送られてきました。いっぱい切って仲間にもお裾分けしました」と話す。牧場に入ってきてからは全国各地から見学ができるかの問い合わせも多いという。

 3月6日に牧場に到着。3月中旬には環境にも慣れ始め、昼夜放牧にも入った。すぐに11歳年上の牝馬と仲良くなり行動をともにした。その後、6歳の牝馬と仲良くなり、今はセン馬と一緒にいることが多いという。やはりブロッケンのオーラは牧場到着直後から他の馬とは違った。「入ってきたときの気の強さは、G1などの重賞を勝つような馬はこういう気の強さが必要なのかなと思いましたね。体つきもスラッと脚が長くて、体高も高いので、目をひきました」と家弓さんは当時を振り返る。馬の手入れをする際も最初は耳を伏せたり、歯ぎしりをしてピリピリ感があったそうだ。「威嚇するまではいかないけど、気が強い感じはありました。でも今は丸くなって最初のそぶりは見せなくなってきています」と、穏やかになってきている。

 担当となった家弓さんは実はブロッケンが牧場に入ることが決まるまでこの馬の存在を知らなかったという。「実は…、全く競馬を見ないのでうちに来るって聞いて初めて(サクセスブロッケンを)知ったんです」と打ち明ける。その後テレビで最後の誘導となったフェブラリーSで誘導する姿をチェックした。

 現役馬として、誘導馬として活躍したサクセスブロッケン。ファンの心をつかんだ名馬は今、半年たって鹿児島の環境にもすっかり順応し、生活を楽しんでいる様子だ。「やっぱり1日でも長くおだやかにのんびり暮らしてもらえたらいいですね」と家弓さんは話している。(中央競馬担当・恩田 諭)

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