【パラリンピック記者だより】金13個中6つが県勢 静岡なら「特別」も「日常」に

スポーツ報知
パラリンピックのシンボルマーク「スリー・アギトス」

 スポーツ報知のパラリンピック担当記者が、現場の熱気や裏側、取材でのこぼれ話などを届けます。

***

 13日間の熱戦が幕を閉じた。初めて取材したパラリンピック。日を重ねるにつれ「ハンデとの戦い」よりも「アスリートとしての探求」を感じるようになった。

 「トップアスリートの課題に向き合う姿に違いはない」と思わされたのが静岡出身ベテラン2選手の姿。パラ走り幅跳び・山本篤(39)=新日本住設=と五輪200メートルの飯塚翔太(30)=ミズノ=だ。ともに「年齢」を課題に挙げ、山本は「助走速度を上げる」と大会1か月前に義足を変更し、39歳にして自身のアジア記録を5センチ更新。飯塚は「感覚と理論をすりあわせる」と昨年から練習を全てタイム付きで動画にし、3大会連続の五輪出場を果たした。

 大会後半の競技を見ているときは、選手の身体的ハンデへ意識を向けることは無くなっていた。トップアスリートが戦う姿に、手に汗を握っている自分がいた。しかし、これまで取材した大会には年齢制限はないものは多くあっても、障害を持つ選手が健常者に混ざる姿は見たことがない。

 日本の金メダル13個のうち、6つを県勢が獲得。浜松市出身で、21個のメダルを獲得してきた河合純一団長(46)は「私が(92年)バルセロナに出た頃から、静岡県から記録や結果をしっかり評価いただいた」と総括した。

 パラスポーツへの理解が深い静岡なら、4年に1度の「特別」な大会も「日常」にできるかもしれない。障害がある子もない子も一緒にスポーツをする姿を取材する日が待ち遠しい。(内田 拓希)=おわり=

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請