高橋みなみ、成田真由美さんの競泳人生こそ語り継ぎたいレガシー

陸上競技を取材する高橋みなみ
陸上競技を取材する高橋みなみ

 東京パラリンピックではスポーツ報知でパラリンピックアンバサダーを務める元AKB48の高橋みなみ(30)が、会場で取材し「見た」を担当。東京で57年ぶりに開催された世界最高峰のパラスポーツの祭典を肌で感じ、大会を通しての思いを語った。

 競泳女子で6度目の出場となった「水の女王」こと成田真由美さん(51)が大会前に言っていました。「未来に何を残すかが大事だ」と。レガシーですね。その言葉の意味を考えながら大会を取材しました。

 成田さんにとって最後のレースとなった50メートル背泳ぎは47秒86で6位。実は金メダルを獲得した2004年アテネ大会の49秒54より、1秒68も記録を伸ばしているんです。17年間で34歳から51歳へと年齢を重ねながらも成田さんは成長を続けています。地道な練習の成果です。08年北京大会から障害に応じたクラスがS4から軽いS5に変更され、表彰台には届きませんでしたが、S4なら銀メダルに相当するタイムです。

 成田さんが初参加した1996年アトランタ大会の競泳女子日本代表チームはわずか2人でした。それから25年。層が厚くなった東京大会では13人がエントリーして14歳の山田美幸さんが日本最年少メダリストになりました。「若い選手たちに全てを伝えたい」と集大成の舞台に臨んだ成田さんは選手村で山田さんと過ごし、「楽しんで頑張ろうね」と声をかけました。

 同じフィールドで戦っている人の言葉は心に響くもの。それが金メダル15個を含む20個のメダルを獲得したレジェンドなら、なおさらです。身近にいることが、どれほど心強いか。今回から採用された男女混合リレーでは、0・09秒差で決勝進出を逃すと18歳の由井真緒里さんと一緒に悔しさをにじませ、個人種目での雪辱を誓いました。

 一度は現役を退き、東京大会招致に携わったことで「自国開催を盛り上げたい」と復帰した成田さん。有言実行です。その競泳人生が、語り継ぎたいレガシーだと思います。(スポーツ報知・パラリンピックアンバサダー・高橋みなみ)

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