増田明美さんが分析 道下美里35キロからストライド10センチ伸ばして加速 世界新記録目標に走り続けて

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女子マラソン(視覚障害T12)で優勝した道下美里(ロイター)

◆東京パラリンピック 陸上 女子マラソン(視覚障害T12)(5日、国立競技場発着)

 道下さんは、金メダル狙いの作戦を着実に遂行しました。筋肉に負担がかかりにくいピッチ走法が魅力ですが、35キロからの上り坂ではストライドを伸ばしてスピードを出せるように計画してきました。普段110センチの歩幅を120センチに伸ばすんですね。昨年はトラックのレースでスピード感を養うなど、努力も重ねました。伴走者や周囲の方々が、みんなで支えたくなる人柄も魅力です。ゴールの瞬間は雲間から日が差して、お天道様まで味方していました。

 44歳とベテランの領域。強さは練習量のたまものです。今大会へ、起伏のあるコースで40キロ走を9回。さらに彼女がすごいのは、40キロ走の翌朝に150分間走をやるんですよね。これは強くなりますよ。練習では、同世代の市民ランナーの方とも交流し、刺激をもらって頑張っているそうです。

 リオ大会では銀メダルで、涙を流して悔しがる姿が印象的でした。今回は金メダルという終着駅を目指し、着実に練習と作戦を積んで、たどり着くことができました。今後はぜひ世界新記録樹立を目標に、走り続けてほしいと楽しみにしています。(84年ロス五輪代表、スポーツジャーナリスト、日本パラ陸連会長)

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