【パラリンピック記者だより】ミリの駆け引き、インクルーシブ…ボッチャやってみたい

スポーツ報知
パラリンピックのシンボルマーク「スリー・アギトス」

 スポーツ報知のパラリンピック担当記者が、大会期間中、現場の熱気や裏側、取材でのこぼれ話などを届けます。

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 ボッチャ日本代表の戦いぶりをみて、その奥深さに思わずうなってしまった。対戦者(チーム)とボールを投げ合い、目標球(ジャックボール)に近い位置にボールを集めた側が勝つ。単純だが、対戦者とミリ単位を争う駆け引きがある。

 今大会で、個人金メダルに続き、チームを銅メダルに導いたのは、伊東市出身の杉村英孝主将(39)。ポルトガルとの3位決定戦では、2点ビハインドで迎えた第3エンドに、投球をピタリと目標球に寄せて逆転への流れをつくった。

 競技はカーリングとよく似ている。2018年の平昌五輪を取材後、この氷上のチェスを「是非やってみたい」という気持ちになったが、近くに練習場もなければ、道具もない。でも、ボッチャだったらどこでも簡単にできるんじゃないか。

 もともと重度障害者向けに欧州で開発されたこのスポーツは、パラリンピックでは1988年ソウル大会で正式採用されて以降、健常者でも愛好家は増えているそうだ。銅メダル獲得後、杉村の「ボッチャはインクルーシブ(障害の有無を超えて共生する)社会の象徴になってくれたら」という言葉を聞き、私もやってみたくなった。(甲斐 毅彦)

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