大坂なおみ逆転負け ラケット投げ客席へボール打ち込み警告「申し訳なかった」

スポーツ報知
逆転負けした大坂なおみ(ロイター)

◆テニス 全米オープン第5日  ▽女子シングルス3回戦 フェルナンデス(カナダ)5―7、7―6、6―4大坂(日清食品)(3日・ニューヨーク)

 第3シードの大坂なおみ(日清食品)は、世界ランキング73位レイラ・フェルナンデス(カナダ)に逆転負けし、2連覇はならなかった。第2セット6―5と勝利まであと1ゲームとしながら、東京五輪、前哨戦で敗れたのと同じ初対戦、左利きの相手に屈した。

 第2セット5―5の第11ゲームで見事なバックハンドの決定打を沈めブレイクに成功。第1セットと同じタイミングでリードを奪う形になり、サービスゲームをキープすればいい状況を作った。しかしフォアの凡ミスが3本続き15―40に。1本はしのいだが、再びフォアにミスが出て追いつかれた。

 勝ちを逃し、ミスが増えてイライラが募る。タイブレイク0―1でフォアのアンフォーストエラー(UE)が出て、ラケットでコートをたたく。続くポイントもフォアのUEで奪われ大声を上げる。4、5ポイント目もフォアのミス。続けてラケットをコートに投げつけ、自滅する形で失速した。第3セット第2ゲームではボールを観客席に打ち込み警告を受けた。

 珍しく警告を受けるほど荒れたことについて、会見で聞かれると「本当に申し訳なかった。なぜだかは分からない。自分で自分に落ち着くよう言い聞かせていたが、何か沸点のようなものがあった」と話した。

 同じセンターコートで行われた前の試合で、男子シングルス第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が18歳のカルロス・アルカラス(スペイン)に敗れる波乱があった。夜の部になって観客は入れ替わったが、同じような波乱を期待するかのような声援が、18歳のフェルナンデスを後押ししていた。

 「チャレンジャーでいることは好きだが、最近は自分の思う通りに行かなくなると、とても不安になってしまい、それが他人にも分かってしまう。どうしてそうなってしまうのか、今は理由が分からない。小さい子供のよう」

 どうにも自分の感情、行動がコントロールできなかった前回女王の振る舞いには、容赦ないブーイングが浴びせられていた。

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