【巨人】掛布雅之氏  戸郷の続投…先発の柱になるための原監督の親心 佐藤輝明代打待機なら2軍で数多く打席に

スポーツ報知
7回1死二、三塁、マウンドを降りる戸郷翔征

◆JERAセ・リーグ 阪神7―3巨人(3日・甲子園)

 巨人が阪神との首位攻防第1ラウンド(R)で痛い逆転負けを喫した。先発・戸郷が、2点リードの7回1死満塁で大山に同点適時二塁打を浴び降板。5回までのパーフェクトピッチングは一転し、6敗目を喫した。リリーフ陣も流れを止められず、この回一挙5点を失った。勝率が上回る「マイナス0・5差」で首位はキープ。4日の第2Rはリーグトップタイ10勝の高橋に託す。

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 戸郷は5回までと、6回からが別人だった。5回まで完全投球で球数は55球。それにもかかわらず球威がガクッと落ち、制球も悪くなった。原監督もこれまでの戸郷の傾向も踏まえて調子の急変は分かっていたはず。それでも7回に同点に追いつかれるまで続投させたのは、ビエイラをベンチから外していた台所事情だけでなく、先発の柱となるために壁を乗り越えさせようとしたからだろう。

 せめて100球ぐらいは安定した投球を続けるにはペース配分とともに、相手打者の特徴を頭に入れた投球も必要だ。試合の流れを変えたのは、6回先頭の大山に許した初安打だった。1打席目は3球三振していたとはいえ、4番を打っていた打者に対して、1ボール2ストライクから、甘いコースに変化球を投げてはいけない。ボール球でも振っていた可能性が高い。

 7回1死満塁では再び大山に初球の甘い変化球を投げ、三塁線を破られる同点の2点二塁打を打たれた。チャンスとはいえ、4番を外されている大山も精神的にはきつい打席だった。追い込まれる前に打ちたいから、普段にも増して初球から振ってくることが予想された。捕手の大城も含めて、ボールから入る冷静さがなかった。

 一方の阪神は、1番と3番で機能していた近本とマルテの打順を動かしてまで、新しい打線を組んだ。終盤につながったものの、絶好調だった近本が3番で無安打に終わったのが気がかり。代打で三振した佐藤輝も代打では結果を出せるタイプでなく、今の使い方なら2軍で数多く打席に立たせる方がいい。勝ったものの打線は不安材料が多い。(阪神レジェンド・テラー、スポーツ報知評論家・掛布雅之)

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