パラ競泳で銀メダルの富田宇宙「生きてきた中で一番幸せな瞬間でした」

スポーツ報知
優勝した木村敬一(左)と2位の富田宇宙(カメラ・矢口 亨)

◆東京パラリンピック 競泳 決勝(3日、東京アクアティクスセンター)

 男子100メートルバタフライ(視覚障害S11)で、世界ランク1位の木村敬一(東京ガス)が初の金メダル、同ランク2位の富田宇宙(日体大大学院)は銀メダルで続き、日本パラ競泳界で初のワンツーでの表彰台となった。

 富田は表彰式後の取材で、喜びを語った。

 一問一答は以下の通り。

 ―決勝レースの感想は?

 「こんなにうれしいことはないですね。アスリートとしては失格かもしれないけど、木村選手が金メダルを取れたことが本当にうれしいです。リオの時もそうだし、ずっと彼のことを応援してきて、ライバルとしては勝負を挑んできました。だけど彼の努力も、彼のすごさも一番近くで見てきたつもりなので、本当にうれしかったですね。もちろんレースとしては彼に勝つつもりで挑んだんですけど、最後はバテてしまって。思うようなタイムでは泳げなかったですが、この大会までいろいろな苦労を乗り越えてやってきたので、金メダルと銀メダルという形で、それを手に入れることができたことは、僕にとって生きてきた中で一番幸せな瞬間でした。ありがとうございます」

 ―泳ぎ終わった後に木村選手と話した?

 「良かったねと言いました。なんて言ってたっけな。ありがとうって言っていたかな。本当にお互い苦しい中やってきたので、彼もすごかったんだろうなと思いました」

 ―木村選手と隣で泳いでいてどうだったか

 「はっきり見えるわけではないけど、招集所もずっと隣で座っていて。特に言葉を交わしたわけじゃないけど、絶対一緒に表彰台に上るぞという気持ちで泳ぎました」

 ―2位という順位の感想は?

 「ゴールしてタッパーから順位とタイムを聞いて。すぐに『キム(木村選手)は?』と聞いて。1位と聞いてその瞬間に喜びが込み上げてきた。ホッとしました」

 ―全種目でメダル獲得となったが心境は?

 「メダルを1枚とるごとにたくさんの方にこの大会を見ていただくきっかけになって。2日目に木村君がメダルを取って、それがこのレースを見ていただくきっかけになったと思います。僕も、彼も1枚メダルを取るごとに重みというか、価値というか、それが膨らんできたんじゃないかなと思います」

 ―この結果をどう受け止めている?

 「2人が一番力を入れて来た結果を残すことができた結果だと思います。

 ―東京大会全体を振り返って

 「これまでのパラとは違うと思うけど、この大会の持つ力を本当に強く感じた。本当にたくさんの方に応援していただいて、ここまでの道のりが長くて、でもだからこそ価値があるのかも知れない。競技に取り組む姿勢やこれまでの道のりを一人でも多くの方に知っていただいて、力になってくれたら、僕が努力してきた意味があると思います」

 ―このメダルの意義は?

 「最初に400メートルでメダルを取った時にもたくさんの方に見てもらうために障害を負ったのかなと思いました。障害を負って良かったとまでは言わないけど、その価値はあると思います」

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