【明日の金ロー】単なるアクション大作でない哲学的メッセージも込められた「ジュラシック・パーク」

スポーツ報知
「クラシック・パーク」に登場するヴェロキラプトル(C)1993 Universal City Studios Inc.&Amblin Entertainment Inc.All Rights Reserved.

 金曜ロードショー(後9時)は、4週連続でスティーブン・スピルバーグ監督作品がラインアップ。3日の第1弾は「ジュラシック・パーク」(1993年)が放送される。

 琥珀(こはく)の中に閉じ込められた太古の蚊から恐竜のDNAを抽出。それを用いて再生された恐竜を見学できるテーマパーク「ジュラシック・パーク」を舞台に、アクシデントによって肉食恐竜が生活するまっただ中に放り出された恐竜学者と子供たちのサバイバル劇を描く。

 「ジュラシック―」というと、「T―REX」ことティラノサウルスが頭の中に浮かぶ人も多いと思うが、本作では実は”主役”の恐竜ではない。もちろん、映画の中にT―REXは印象的な場面で登場するが、人間の「敵」となるのは「ラプトル」と呼ばれるもっと小型の恐竜だ。

 モデルとなったのは「ヴェロキラプトル」という肉食恐竜。鎌のような大きなかぎ爪が特徴で、恐竜にしては脳が大きく、知能が高かったとされている。ただ、化石などから分かっている大きさは体高50センチ、体重は15キロ程度。映画に登場するよりも実際はもっと小さかったという。

 いわゆる「ポップコーン・ムービー」の娯楽作ではあるが、同時に哲学的なテーマが含まれているところが単なるパニック・アクション作ではなく、大ヒットにつながっている。恐竜が人間たちに対して”反乱”を起こすのは、「人間が生物の命をもてあそぶことは、果たして正しいことなのか」と疑問を提示しているように考えられる。その疑問を作品内で口にするのが、最も論理的思考を持っているはずの数学者(ジェフ・ゴールドブラム)であることが面白い。

 ちなみに、「抽出されたDNAから過去の生物を復元する」という同じアイデアを用いて、4年後の97年に公開されたのが、現在も”珍作”として映画ファンの中では語り継がれている「ペキフー」こと「北京原人 Who are you?」。俳優・本田博太郎が北京原人にふんし、当時人気だった台湾人女優のジョイ・ウォンが出演したのも話題となった。

 北京原人の頭骨の化石から取り出したDNAを元に復元された北京原人が陸上大会で超人的能力を発揮し、世界を驚かせるが、所有権を主張する中国に連れ去られてしまい、身勝手な人間たちに翻弄される―という、文字で見ただけでは「何のこっちゃ?」という作品。興味のある人は、是非見てほしい。(高柳 哲人)

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