◆第103回全国高校野球選手権大会最終日 ▽決勝 智弁和歌山9―2智弁学園(29日・甲子園)
智弁和歌山の21年ぶり優勝を支えたエース右腕・中西聖輝(3年)が、プロ志望届の提出を明言した。「野球を始めてからずっとプロ野球選手になりたいというのを追い続けていたので、ここからもそれを目標にしていきたい」と明かした。
決勝ではベンチスタートとなったが、4―2の4回無死一、二塁のピンチから登板。犠打で1死二、三塁とされたものの、続く打者2人を連続で空振り三振に仕留め、エースの貫禄を見せつけた。その後は9回まで投げ抜き、5安打8奪三振で無失点。優勝に貢献した中西は「素直にうれしい気持ち。達成感を感じています」と笑顔を輝かせた。
全国制覇を成し遂げ、次に見据えるのはプロの世界。「この経験を必ず先のステージでも生かして、優勝投手になれたということに自信を持って投げ続けたいと思います」と力強く話した。