【巨人】ビエイラ、球団新30試合連続無失点!サッカー王国出身の166キロ右腕が名実とも最強守護神に

スポーツ報知
球団新記録の30試合連続無失点を達成しボードを掲げるビエイラ

◆JERAセ・リーグ 中日1―1巨人(28日・バンテリンドーム)

 巨人の守護神・ビエイラが30試合連続無失点の球団新記録を達成した。9回を打者3人、わずか5球で中日打線を料理。無失点を30試合以上続けたのはプロ野球で11人目となった。先発の戸郷は8回2安打1失点も、打線が低調で今季12度目のドロー。連続1ケタ安打が12試合に伸びた。首位・阪神が敗れて1・5ゲーム差に縮まり、29日にも勝率の差で首位に立つ。

 威圧感満点だった。わずか5球。ビエイラが歴史の扉をこじ開けた。1―1の9回。先頭の京田を初球の156キロで中飛に斬ると、続く福田も高め直球で右飛。最後の大島はスライダーで二ゴロに仕留めた。5月3日の広島戦(マツダ)から30試合連続無失点。29試合の高木京介を抜いて球団新記録を打ち立て、おなじみの豪快な雄たけびを上げた。

 「本当にうれしいですし、すごい記録に到達できて感慨深いです。こういう素晴らしいチームメートでなかったら、こんな記録にもたどり着けていないと思うので、チームメートに感謝したいと思います」

 サッカー大国のブラジル出身。少年時代、二者択一で野球を選んだ決め手は「サッカーより野球の方が生活リズムが良くなると思った」ことだという。そんな真面目な性格で身体能力に磨きをかけ、メキメキと上達していった。ブラジルリーグに所属していた16年には167キロを計測。当時、投手歴はまだ6年だった。その前日、たまたまテレビのニュースで目にしたチャプマン(当時カブス)の剛速球に感化されて167キロを叩き出したというのだから、やはり異次元の男だ。

 来日1年目の昨季は制球難に苦しみ、「速いだけ」というレッテルを貼られかけた。実は、移籍に伴う交渉や手続きで多忙を極め、オフシーズンにトレーニング時間を作れなかったことが大きな原因だった。巨人入り決定後、懸命に体を仕上げようと努めたが、ベスト体重より20キロほど重い130キロで開幕を迎えることになった。シーズンを戦う中で体は絞れていったとはいえ、出遅れが影響しないはずがなかった。

 今季のビエイラは大化けしたのではなく、本来の力を発揮しているだけなのだろう。体重113キロ、体脂肪率15%を常にキープすべく、キャンプ中のようなハードメニューを連日消化している。その異様な練習量は球宴で他球団の選手たちを驚かせただけでなく、巨人ナインにも好影響を与えている。「周りの人を駆り立てたり、少しでも前を向くエネルギーになっていることは本当にうれしいこと」。13日には、NPB史上最速の166キロをマークした。次の狙いはもちろん、40試合連続無失点のプロ野球記録だ。(尾形 圭亮)

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