【ボートレース】<クイーンズクライマックスへの道>寺田千恵が唯一の10年連続出場を目指す

スポーツ報知
ただひとり、第1回からQC皆勤出場している寺田。強さも若さも健在だ

 女子ボートレース年末の大一番、プレミアムG1「第10回クイーンズクライマックス(QC)」は、ボートレース福岡で12月28日から31日まで開催される(QCシリーズは26~31日)。今回は、第1回大会から出場を続ける寺田千恵(52)=岡山・65期=をピックアップした。

 イチローが、まだ大リーグで主軸を務めているようなものだ。寺田は1989年11月デビューで選手生活32年、マスターズでも年長の部類に入る52歳。男子でさえ衰えを隠せない域に入りながら、トップレーサーの一人であり続ける。

 「シャワーが顔に当たるのも好かん」という水嫌いにもかかわらず、水上の格闘技と呼ばれるボートレースで花を咲かせる。2001年のグラチャンで女子初のSG優出。それもファイナル1号艇だ。5着に終わったが、センセーショナルな快挙だった。

 「勝てていたら、だいぶ前に選手を辞めていたかも。あれは最初の一歩。次に出てくる人に勝ってほしいし、それを見てみたい」。結婚報告のとき、寺田の母から「チャレンジャーやね」と男気をほめられた後輩の立間充宏が夫。一人娘は大学の英文科に進み、両親とは違う道へ歩み出している。

 レースでも、今や自分の子どものような世代のライバルばかり。「頑張れ~」と応援する親心にも似た感情がある一方で、「絶対に負けたくない」という闘争心の方がはるかに強い。「娘と一緒にゲームしても、手を抜いたことは一度もないから。もっとレースがうまくなりたいという気持ちもずっとある」。

 勝率や賞金などの数字に、それほどこだわりはなく、仕事でも家庭でも「明るく楽しく」がモットー。それでも、今年は違う。賞金ランクは、現在8位。「出られたら10年(連続)の区切り。体のあちこちが痛くなるし、正直きついけど、今年は何とか出たいと思う。それに、まだ勝ってないですからね」。いつまでも“テラッチ”の愛称が似合う若々しいベテランは、目の色を変えて年末の大一番を見据えている。(山下 祐二)

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