【新潟2歳S】加用調教師「動きは上々」厩舎ゆかりの血統・クラウンドマジックに手応え

スポーツ報知
加用調教師に鼻面をなでられて気持ちよさそうなクラウンドマジック

◆第41回新潟2歳S・G3(8月29日・芝1600メートル、新潟競馬場)

 新潟2歳S・G3(29日、新潟)に、世代最初の新馬戦を制したクラウンドマジックを送り出す加用正調教師(68)=栗東=が「今週のキーマン」だ。14年の桜花賞馬ハープスターなど、勝ち馬からG1馬も出ている出世レースに挑むトレーナーの意気込みを、内尾篤嗣記者が取材した。

 ―クラウンドマジックは6月5日の中京・芝1600メートルの新馬戦でデビュー勝ち。後方待機の形から一気の伸び脚で差し切りました。

 「ゲートの出が悪く、厳しいと思っていました。それでも岩田康騎手がうまく外に導き、坂を上がってからの伸びが素晴らしかったです」

 ―19年生まれの2歳世代ではJRAの東西で最も早い勝利となりました。

 「長く調教師をやっていたら、こういうこともあるかなと。重賞ではないし、特別な意識はなかったです。それでも初戦から、高い能力を見せてくれたことは、純粋にうれしかったです」

 ―18日の1週前追い切りは栗東・芝コースを6ハロン83秒7―11秒6。岩田康が騎乗し、古馬オープンのワイプティアーズを6馬身追走の形から、しっかり伸びていました。

 「デビュー前は調教の動きが目立たなかったけど、一度使った効果もあって良くなっています。もう1週あるので先週はそれほど強い負荷をかけていないけど、動きそのものは上々でした」

 ―近親に19年の川崎記念を制したミツバ。伯母に13年の桜花賞で3着のプリンセスジャックがいて厩舎ゆかりの血統です。

 「以前、管理した母クラウンドジャックは1勝だけでしたが、楽しみな子が出てきました。(法人馬主の)協栄さんとは瀬戸口厩舎で騎手の頃からの縁。オーナーのために結果を出したいと頑張ってきて重賞に使えることをうれしく思います」

 ―最後に重賞挑戦に向けての意気込みを。

 「相手のレベルは上がるけど、これから強い馬たちと戦っていかないといけません。父エピファネイアは牝馬3冠のデアリングタクトを出したように、種牡馬として大成功していますからね。いいレースをして、先につなげたいです」

 〈編集後記〉24年春の定年まで残り2年半。600勝近くを挙げてきた加用調教師は、「引退までにJRAのG1を勝ちたい」と目標を掲げる。G1に送り込んだのは延べ50頭。調教師として初挑戦のG1は95年朝日杯FS(当時は中山)のエイシンガイモンで、バブルガムフェローに阻まれて2着。13年高松宮記念(ドリームバレンチノ)も2着で、ロードカナロアが立ちはだかった。

 クラウンドマジックは加用厩舎の歴史が詰まった血統で、この馬で厩舎のG1初Vをと願いたくなる。新潟2歳Sが、悲願への一歩となることを期待したい。

 ◆加用 正(かよう・ただし)1953年5月17日、神奈川県生まれ。68歳。76年に栗東・瀬戸口勉厩舎から騎手デビューし、JRA通算559勝。ダイナカーペンターの京都記念(89年)など重賞20勝。調教師試験の合格に伴い、93年に騎手引退。94年に栗東で開業し、JRA通算597勝。報知杯弥生賞(97年)のランニングゲイルなど重賞13勝。地方交流G1は19年川崎記念(ミツバ)、14年JBCスプリント(ドリームバレンチノ)の2勝。

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