【巨人】中田翔 今日1軍 原監督「過ち繰り返すなら 私が断を下す」 無償トレード舞台裏を激白

スポーツ報知
背番号10を披露する中田翔(右)と原辰徳監督(カメラ・中島 傑)

 巨人は20日、日本ハム・中田翔内野手(32)を無償トレードで獲得した。4日にチームメートへの暴行問題を起こし、日本ハムから出場停止処分を受けていた主砲を救済した形で、原辰徳監督(63)は電撃移籍の舞台裏、思いを激白した。中田は都内の巨人球団事務所で行った会見で騒動を謝罪し、一から出直すことを誓い、東京Dで1軍練習に合流。21日DeNA戦(東京D)から早速、出場選手登録される可能性が高まった。背番号は「10」で、日本野球機構(NPB)は日本ハムからの処分解除を公示した。

 大きな背中に「10」の番号が映える。原監督は中田の左肩に手を置いた。戦力として歓迎した。運命を共にする覚悟を固めていた。

 「非常に強い選手。わっしょいの輪に加わってくれたというのはチーム内においても非常に大きいね」

 そして、明かしたのは電撃トレードの真相だった。

 16日夜、原監督の携帯電話が鳴った。日本ハム・栗山監督からだった。話題は当然、暴力行為で1、2軍の全試合出場停止処分中の中田について。詳細は伏せたが、中田の再起を願う栗山監督の親心を強く受け止めた。

 「野球人としてだけでなく、人間として信頼関係があると思っている栗山監督から相談を受けました。こちらは完全に受け身の中でね。内容に関してはご想像の通りだと思う。栗山監督は彼(中田)のことをいち人間、いち野球人として大事にしていた、ということだけは伝えられます」

 それを受け、原監督は球団首脳に相談。周囲から中田の落胆と謝意も耳にして「プレーヤーとしてこのまま殺しちゃダメだ」とセカンドチャンスを与えるべきだと進言した。

 「まだ32歳、才能ある野球人である。過去、現在、未来全てを共有する覚悟で、ジャイアンツとしてはもう一度チャンスを与えるべきだと私自身も思った。彼はまだ表に出ていなかったので、まずは自身の過ちにおいてしっかりと謝罪するところから始めよう、と」

 午前10時の球団発表を前に、チームのキャプテンである坂本だけにはこの日の朝、LINEで「彼の過去、現在、未来を共有したいと思う。歓迎してやってくれ」と伝えた。主将はこれまで通りチームをまとめる役を買って出てくれたという。

 「年齢的には彼(坂本)の1つ下であり、菅野、丸、小林らと同級生と、チームの中心選手と同世代であることは好材料ではあった。勇人は『わかりました。そのようにやります』と言ってくれた」

 球団訓に「巨人軍は紳士たれ」とあるチームだ。ファンの受け止め方がさまざまであろうことは原監督も想像している。再出発を切るその後の行動で恩返ししていくしかない。指揮官は当然、厳しい目を向ける。

 「道を閉ざすことはしてはいけない。過ちを反省して、その後の行動で信頼を勝ち取ってもらうしかない。そこでもし仮に繰り返すようなことがあるならば、そこは私が断を下します」

 21日に早速1軍登録される見通しで、当日の状態をチェックした上で起用法を判断する。今回の愚行はチームの輪を乱すことであることは承知の上で、巨人が、原監督が再起のために手を差し伸べた。(西村 茂展)

■原監督に聞く

―中田には、これから野球とはどう向き合っていってほしいか。

 「今までの感謝を忘れずに、そしてまた新たなチームで大きな希望を持って来てくれたと思う。しっかりと戦いざまを見せてもらいたい。私自身もそれに対してしっかりとサポートして、ベストを尽くす。それだけでいいと思う」

 ―中田とは対話も持った。

 「いやいやもう『よく来てくれたね』と言って、ハグした。ちょうど(坂本)勇人と2人で話していたよ」

 ―21日から状態に問題がなければ登録も。

 「あす(21日)から入れるのは何も障害がない。ただ、それをどうこうというのはお答えできないというところです」

 〇…中田が1軍登録された場合、先発出場する際は一塁での起用が有力だ。この日の練習でも一塁で入念にノックを受けた。ただ、一塁を守る中島が好調を維持。一塁候補には左翼も守れるウィーラーや内野全ポジションを守る北村や広岡もいるだけに、まずは代打となる可能性もありそうだ。

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