NHK大河「青天を衝け」再開後の視聴率アップにスタッフのSNS戦略 帰国した栄一が浦島太郎状態…第25回見どころ

スポーツ報知
フランスの鉄道債に投資し、利益を得たことを明かす渋沢栄一(右=吉沢亮)

 俳優の吉沢亮が実業家の渋沢栄一を演じるNHK大河ドラマ「青天を衝け」(日曜・後8時)の第25回「篤太夫、帰国する」(22日放送)では、栄一(ドラマ内では篤太夫)が日本に戻る。

 1867年1月にパリへ出発して約1年半。江戸幕府は倒れ、徳川慶喜(草ナギ剛)は鳥羽・伏見の戦いに敗れて船で江戸へ。国外渡航のため栄一が見立養子(後継ぎ)に指名していた渋沢平九郎(岡田健史)も敗走し、行方不明になっていた。亡くなった幕府の重臣もいて「浦島太郎状態です」と番組関係者。着いてすぐに玉手箱を開けてしまったイメージだろうか。失意の栄一は地元・埼玉へ向かう。家族との再会が救いになるかも知れない。

 前週(第24回)の放送「パリの御一新」では、パリ生活の終盤が描かれた。日本から近況を知らせる手紙が来るたびに驚がくする一行。気丈に振る舞っていた徳川昭武(板垣李光人)も、栄一と2人きりで歩きながら「水戸に帰るのが怖い」と漏らしていたのが印象的だ。

 一方で、地元の銀行家に証券取引所に連れて行かれた栄一は、幕府の金を使ってフランスの鉄道債を購入。利益を得て一行の滞在費にあてていたことが描かれる。日本では「大政奉還」「王政復古」「戊辰戦争」など歴史の転換点が次々に訪れる中、栄一は「投資信託」に忙しい。同じ時代と思えないギャップの大きさに驚かされる。

 理解力と適応力がずば抜けていたのだろう。ちょんまげを切ったばかり。言葉の壁もあったはずだ。幕府からの手紙で一行が驚き、内容を信じない者が多かった中、栄一は「起こるべくして起きた」と動じなかったという(番組公式ツイッターより)。渋沢栄一がなぜ時代の先駆者になれたのかが分かってきたような気がする。

 第24回の世帯視聴率は14・3%だった。東京五輪期間で3回の休みがあったにも関わらず、数字は0・2ポイントアップ。前作「麒麟がくる」は新型コロナ禍で3か月弱休みになり、数字を下げた。「青天は大丈夫か?」とスタッフらも気をもんでいたが杞憂に終わった。

 作品の人気はもちろん、スタッフも放送再開の6日前から連日のように公式ツイッターで吉沢、草ナギら主要キャストのメッセージ動画をアップ。公式サイトでも西洋風になった後半のメインビジュアルを解禁するなど、懸命に視聴者へアプローチした。「ここまでSNSを使った大河は今回が初です」と番組関係者。キャストの熱演と裏方のSNS戦略がうまく奏功しているのだと思う。(NHK担当・浦本将樹)

※数字はビデオリサーチ調べ、関東地区

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