プライド前夜の高田延彦VS高山善廣などUWFインター最終興行が初DVD化…金曜8時のプロレスコラム

高田延彦VS高山善廣(96年12月27日・後楽園ホール)(C)クエスト
高田延彦VS高山善廣(96年12月27日・後楽園ホール)(C)クエスト
「U.W.F.インターナショナル伝説シリーズvol.10 UWF FINAL」
「U.W.F.インターナショナル伝説シリーズvol.10 UWF FINAL」

 高田延彦が“最強”を名乗ったUWFインターナショナルの最終興行「UWF FINAL」(1996年12月27日・後楽園ホール)が「U.W.F.インターナショナル伝説シリーズvol.10」(クエスト、126分、5000円+税)として初DVD化され、20日に発売される。

 「UWF FINAL」のメインイベントは、高田延彦VS高山善廣。その後、総合格闘技「PRIDE」に参戦した高田と高山の師弟対決は、プロレスから総合への歴史の転換点。それが映像として残されているのは貴重だ。ほかに桜庭和志組VS垣原賢人組など全5試合が収録されている。試合前の解散記者会見から、試合後のリングでの全選手あいさつまで、“U最後の日”のドキュメンタリーになっている。

 25年前、この「UWF FINAL」を後楽園ホールで取材した。試合前に高田が解散記者会見を開き、高山戦後にファンに解散あいさつをしたが、高山とのメインイベントも含め、試合はほとんど見ていない。この時点で高田の進路が決まっておらず、試合そっちのけで、バックステージでの去就取材に追われたからだ。これが記者の宿命。四半世紀たって、あの時、見られなかった試合をDVDでじっくり見る機会が訪れるとは思わなかった。

 高田は「来年、またリングに戻ってきます。そして必ず大きなプレゼントをさせてもらいます」とマイクでアピールした。翌97年10月11日に高田は、東京ドームでの「PRIDE1」で、グレイシー柔術のヒクソン・グレイシー(ブラジル)と総合格闘技ルールで戦うことになる。2002年11月24日、「PRIDE23」(東京ドーム)で、高田は田村潔司を相手に引退試合を戦い、壮絶にKOされた後に、UインターのOBをリングに呼び寄せた。96年が真の「UWF FINAL」であったことが、この前後の歴史が証明している。

 1984年4月の第1次UWF旗揚げ戦を「世界初のプロレスビデオ」として発売したクエストのDVD復刻シリーズは、第1次UWF(84~85年)が10巻、第2次UWF(88~90年)が15巻、そしてUインター(91~96年)が2シリーズ計20巻になった(書店、Amazon、楽天ブックス、クエスト公式サイトで)。

 UWFのDVDシリーズ全45巻がここに完結したかと思われたが、第2次UWFの元社員だったクエストの山口一也社長(58)は、「まだ終わらないんです」と構想を明かす。9月18日から「U.W.F.インターナショナル熱闘シリーズ」を始めるという。vol.1は「世界王者大決戦」(93年・日本武道館)で、全10巻を予定。さらにオンデマンド(配信)も開始。「Moving On」(1時間30分、税込み990円)など、DVD化されない秘蔵試合はここで見られるという。あの時、高田はこう言って締めた。「UWFのUというのは文字でも言葉でもありません。選手やみなさんの心に永遠に生き続けます」(酒井 隆之)

高田延彦VS高山善廣(96年12月27日・後楽園ホール)(C)クエスト
「U.W.F.インターナショナル伝説シリーズvol.10 UWF FINAL」
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