千葉真一さん力尽く…コロナ急変 ワクチン接種せず8日から入院

スポーツ報知
アクションスターとして国内外で活躍した千葉真一さん

 アクション俳優として国際的に活躍した俳優の千葉真一(ちば・しんいち、本名・前田禎穂=まえだ・さだほ)さんが19日午後5時26分、新型コロナウイルスによる肺炎のため、千葉・木更津市内の病院で死去した。82歳だった。7月末に感染し、今月8日から入院していた。ワクチンは接種していなかった。緊急事態宣言中のため通夜は行われない。お別れの会は後日、検討する。

 突然の悲報に衝撃が走った。国内外で人気を集めたアクションスターの千葉さんが逝った。新型コロナウイルスの猛威には勝てなかった。

 所属事務所によると、千葉さんは7月末に感染。自宅で療養していたが病状が悪化し、今月8日に入院。酸素吸入を続けていたが、回復に至らなかった。ワクチン接種は受けていなかったという。

 関係者によると、入院中の容体は小康状態で、この日になって急変した。長男の俳優・新田真剣佑(24)は米国滞在中。次男の俳優・眞栄田郷敦(21)は連絡を受けて病院に駆けつけた。最期をみとることはできなかったが、父の亡きがらを見て、周囲に「一方的な約束をしてきました。それを守るだけです」と話したという。

 千葉さんは中学時代に器械体操を始め、オリンピックを目指した。日体大に進学したが、土木作業のアルバイトで肉体をいじめ抜いた結果、腰椎を痛め、選手生命を絶たれた。

 1959年に東映ニューフェイスに合格し、芸能界入りした。芸名は、出身の千葉県と撮影所長の名前を組み合わせてつけられた。入社式では答辞を読み、期待の星だったが、長い下積み生活を送った。

 転機は68年のTBS系ドラマ「キイハンター」。華麗なアクションでお茶の間を魅了し、国民的人気を獲得した。70年には世界に通用するアクションスター・スタントマンの育成・輩出を目的とする「ジャパン・アクション・クラブ(JAC)」を創設。志穂美悦子(65)、真田広之(60)、堤真一(57)らを輩出するなど、後進の育成にも尽力した。

 74年には空手映画「激突!殺人拳」が米国で大ヒット。「サニー千葉」の名で知られ、海外の俳優、監督からも尊敬を集めた。94年に米国の永住許可証を取得。クエンティン・タランティーノ監督の映画「キル・ビル」(2003年)に出演し、主演のユマ・サーマン(51)らへの殺陣指導も務めた。

 他の代表作に映画「仁義なき戦い 広島死闘篇」「柳生一族の陰謀」「戦国自衛隊」、ドラマ「服部半蔵 影の軍団」など。

 私生活では「キイハンター」で共演した女優の野際陽子さん(享年81)と73年に結婚。一人娘の女優・真瀬樹里(46)をもうけたが、94年に離婚した。96年に28歳年下の一般女性と再婚(15年に離婚)。再婚後に生まれた新田と眞栄田は俳優として活躍している。

 ◆千葉 真一(ちば・しんいち) 本名・前田禎穂。1939年1月22日、福岡市生まれ。59年東映ニューフェイスに合格。同年テレ朝系「七色仮面」で俳優デビュー。61年「風来坊探偵 赤い谷の惨劇」で映画初主演。94年米国の永住許可証取得。2005年ハワイ国際映画祭で映画界への貢献が認められ、マーベリック・アワード受賞。

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