【ヒルマニア】大谷翔平躍動も、“ジャクソン時代”と比べ寂しいスタンド 米国のファンはぜひ快挙を目撃しに行って

スポーツ報知
タイガース戦の8回、40号本塁打を放ち、ベンチで迎えられる大谷(ロイター)

◆米大リーグ タイガース1―3エンゼルス(18日・デトロイト=コメリカ・パーク)

 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が18日(日本時間19日)のタイガース戦で、渡米後最多の8回を投げ6安打1失点で8勝目。打っては8回に4試合ぶりの40号を放って球団の左打者新記録を作った。メジャー担当43年目のヒルマニアこと蛭間豊章記者が、前左打者最多記録保持者レジー・ジャクソンの時代を振り返り、現在と比較する。

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 大谷翔平が抜く前のエンゼルスの左打者最多本塁打記録は1982年のレジー・ジャクソン。通算563本塁打を打って野球殿堂入りしたスラッガーだが、プロ入りした際のアスレチックス、ワールドシリーズ2連覇に導き“Mr.オクトーバー”とうたわれたヤンキース時代が有名でエンゼルス時代の印象が薄い。

 選手会のストライキでペナントレース中断もあった1981年、15本塁打に終わってヤンキースを追われてエンゼルスと3年契約を結んだが、この年の年俸は90万ドル(当時のレートで約2億3000万円)だった。

 しかし、ジャクソンは契約の際に「観客動員240万人を超えた場合、その超過分1人当たり50セント(同約125円)を支払う」という特異な契約を盛り込んだ。

 エンゼルスの観客動員は通常開催の1980年が229万7327人。この数字は難しいと思われたが、36歳になったジャクソンのバットが復活。チームも3年ぶりの地区優勝という相乗効果でこの年メジャー最多の280万7360人を集め、ジャクソンは超過分の歩合だけで20万ドル強(約5000万円)のボーナスを手に入れた。

 シーズン終盤がすごかった。8月17日から本拠20試合で3万人を割ったのはわずか3試合のみ。1試合平均3万8946人、それまでより5000人以上多いファンが詰めかけ、ジャクソンもその間、地元での大声援を背に、計6本塁打して本塁打王につながった。

 今年のエンゼルスは大谷の話題がありながら1試合平均が一昨年のメジャー5位の3万7321人から15位の1万7298人。6月まで入場制限があったが、それが解けて以降でも3万人超えがわずか3度だけと寂しいスタンド風景が続いている。大谷は観客の入りに関係なく本拠で23本打っている。ペナントレースから取り残されたとはいえ、大谷の「メジャー初の快挙の目撃者」として、もっと多くの地元エンゼルス・ファンが詰めかけてほしいものである。(ベースボール・アナリスト 蛭間豊章)

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