釣って楽しい仁淀アユ食べて絶品

スポーツ報知
女性や初心者にも釣りやすいと人気の土居川

 仁淀川は、吉野川、四万十川に並び、四国三大河川のひとつ。愛媛・石鎚山を源流域に、水質の清らかさと多彩な青色は「仁淀ブルー」と称され、その清流で育ったアユは元気で追いが強く、多くの友釣りファンを楽しませている。また、全国各地のアユを食べ比べる「清流めぐり利き鮎会」で準グランプリを2度受賞するなど味も抜群だ。3日に取材した。

 山あいを大きくうねりながら悠々と流れる仁淀川。国内屈指の雄大さを誇り、一級河川の水質調査では3年連続で今回も日本一に選ばれている。また、越知町の「浅尾沈下橋」が、公開中の映画「竜とそばかすの姫」の舞台モデルとして話題になるなど、風光明媚(めいび)な場所も多い。

 広がる夏空の下、黒瀬で竿を構えていた長沢豊春さん(78、いの町)は、大型アユの力強い引きに少々手を焼き気味。「25センチほどのが釣れた。大きい魚が多いだけにハリ外れが多くて」。それでも、グイッと魚を引き寄せ、見事にキャッチ。笑顔を見せた。

 今シーズン、6月1日の解禁当初は順調な滑り出しを見せていた仁淀川だったが、日照り続きで渇水傾向にあって、支流での釣りが中心となっていた。しかし、梅雨明け直前の降雨で刷新。水量が増え、磨かれた川底の石にアカが付着するとともに魚の活性も上がっていった。

 友釣りファンに人気のポイントは黒瀬(越知町)、柳瀬(いの町、日高村)の専用区。メーカー大会の会場にもなるほど釣り場が広く、淵や岩盤、馬の瀬などの複雑に入り組んだ地形や、トロ場から早瀬などバリエーションに富んだ水の流れが魅力だ。さらに、昨年から専用区が設けられた土居川も好評を得ている。

 土居川は水深が浅く、流れも穏やかで初心者や女性、子どもにも安全に釣りができる。最大の「仁淀ブルー」スポットと評判の安居川から注がれる清白で柔らかな水は、川底を泳ぐアユの姿が鮮明に見えるほど透明感にあふれていた。池川(仁淀川町)で釣っていた西川宇孝さん(77、仁淀川町)は、かつて富山・神通川から熊本・球磨川まで行脚し、大会の出場経験も豊富。「いろんな川で釣りをしてきたが、ここのアユの香りが一番」と惚れ込んだ川で追いを楽しんでいた。

 一昨年の「第50回報知アユ釣り選手権・オーナーカップ決勝大会」で準優勝した大原孝さんは7月31日に釣行し、名野川(仁淀町)で24センチまで60尾を仕留めた。「型を狙うなら本流、数なら上流域へ足を運ぶといい。梅雨明けからが本番。魚も大きくなって活発な追いが楽しめる」とこの川を熟知する名手は太鼓判を押した。

 流路延長124キロの仁淀川は支流も含め、ほぼ全域で竿を出すことができる。また、今年は天然そ上に加えて各地区に合計5・6トンの稚魚が放たれた。釣り場や魚の数が豊富なだけに、隠れた絶好ポイントを探し当てるのも楽しみのひとつだ。

 仁淀川の夏はまだまだ終わらない。※18日現在、活発な前線の影響で河川状況が変わっています。釣行の際は事前に確認を。

 〇…友達に勧められ、6月から友釣りを始めた大久保雅章さん(47、いの町)は、時間を見つけては川に通っている。「アタリと引きが面白い。今まで(友釣りを)しなかったのが大損してるようで」とどっぷりとしたハマリよう。めきめき腕を上げ、この日は和田(いの町)で竿を出し、約3時間半で25センチまでを20尾の釣果。「淵の岩盤を潜らせるとよく釣れました」と日焼けしたマスクから笑みがこぼれた。

 ◇問い合わせ 「仁淀川漁業協同組合」(TEL088・893・2300へ。ホームページあり。

 ◇期間 9月末まで(延長することもある)。

 ◇料金 年券8000円(75歳以上、障がい者は半額)。日券2000円(漁場購入は2000円増し)。高校生以下は無料。

※ウェブサイト「フィッシュパス」からも購入できる。友釣り専用区以外では徒手採捕、さお漁、しゃびき、すくい網なども可能。

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