【甲子園】阿南光・森山暁生、179球完投も8失点で敗戦 中山寿人監督に「返し切れない恩があります」

沖縄尚学に完敗し、涙を流す森山暁生
沖縄尚学に完敗し、涙を流す森山暁生

◆第103回全国高校野球選手権大会第4日 ▽1回戦 沖縄尚学8―0阿南光(16日・甲子園)

 阿南光の2年生エース・森山暁生は言葉を絞り出した。「申し訳ない気持ちもありつつ…悔しい」。最速144キロで来秋ドラフト候補左腕は179球完投も8失点。打線も夏の徳島県勢最少タイの2安打で完封負け。統合前の新野が出場した1996年夏以来の甲子園で、勝利はならなかった。

 森山は中学時代は人間関係に悩み、1年冬から3年夏まで“不登校”だったが、野球は外部のチームで続けた。阿南光の中山寿人監督(59)は何度も練習に訪れてくれた。「ここに行くぞ」と同高進学を決意。再び中学にも登校した。「一生かけても、返し切れない恩があります」と感謝している。

 中山監督は今年度で定年退職だが、森山は「次こそは絶対に1勝できるように」と来季、さらに成長して勝利を届ける。(水納 愛美)

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