「数独」の名付け親、胆管がんで死去…パズル雑誌「ニコリ」創刊・鍜治真起氏 69歳

スポーツ報知
鍜治真起氏(ニコリ社提供)

 世界中で多くのファンがいるパズル「数独(SUDOKU)」の名付け親でパズル制作会社「ニコリ」の前社長・鍜治真起(かじ・まき)氏が今月10日に胆管がんのため東京・三鷹市内の自宅で死去していたことが16日、分かった。ニコリ社が発表した。69歳。葬儀は近親者で行われ、後日お別れ会を開く予定。

 鍜治氏は、1980年に日本初のパズル雑誌「パズル通信ニコリ」を創刊。同誌は読者参加型の雑誌で、数百種類ものパズルを生み出し、日本の書店にパズルコーナーを作るきっかけを築いた。

 80年代中頃、米パズル誌に載っていた「ナンバープレース」というパズルを「数字は独身に限る」と命名して、「ニコリ」誌上で紹介。後に「数独」と名前を縮めて単行本化され、根強いファンを獲得した。

 2004年に数独ファンだったニュージーランド人が、自身が作成した数独を英紙タイムズに持ち込んだことから「SUDOKU」の名で掲載され、欧米でも人気パズルに。06年に逆輸入される形で日本でもブームとなり「Newsweek 日本版」の「世界が尊敬する日本人100」に選ばれた。

 日本人で初めて「ニューヨーク・タイムズ」の経済面のトップを飾り、日本以外で数独が商標登録されていないことも話題となった。その際には「うれしかったのは『素晴らしい失敗』と書かれていたこと。開かれたマーケットだったからこそここまでヒットしたと。僕にとっては最大級の褒め言葉」と述べていた。

 ◆「数独(SUDOKU)」 縦9列×横9列、太線で囲まれた縦横3×3マスの正方形ブロックの全てに、1~9の数字を重複しないように入れていくパズル。1桁の数字を使うこと、それぞれの列やブロックに入る数字が1回きりでかぶらないことなどから、鍜冶氏が「1桁、1回きり=シングル=独身」と発想し、「数独」と名付けた。世界大会も開かれており、100か国2億人以上に楽しまれているとされる。

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