【甲子園】風間球打4日越し13回完投 今大会最速150キロ10K 明桜31年ぶり聖地勝利

スポーツ報知
雨のために試合開始が午前11時となった第1試合の明桜・帯広農戦

◆第103回全国高校野球選手権大会第3日 ▽1回戦 明桜4―2帯広農(15日・甲子園)

 甲子園に球音が3日ぶりに戻ってきた。連日の雨で3日連続の順延を挟み、この日も第1試合が2時間59分遅れで始まった。最速157キロを誇る明桜(秋田)の今秋ドラフト1位候補右腕・風間球打(きゅうた、3年)は、今大会最速となる150キロを計測するなど帯広農(北北海道)を相手に7安打10奪三振で2失点完投勝ち。55球を投げ、無安打投球のままノーゲームとなった12日の影響も見せず、チームに31年ぶりとなる甲子園勝利をもたらした。

 エースの務めを果たしたかった。2点リードで7回を終えて115球。次戦以降の戦いをにらんだ輿石重弘監督(58)は風間に交代を打診したが、答えは「大丈夫です」。8、9回を無失点にまとめた右腕は31年ぶりに聖地に流れた校歌のメロディーを誇らしげに聴いた。「自分が投げきらないといけない、とマウンドに立ちました。勝ててすごくうれしいです」。マスク越しの声が弾んでいた。

  12日は4回まで5点リードで無安打投球をしながら雨で無情のノーゲーム。さらに2日順延となり、ようやくぬかるみのないマウンドに上がることができた。「悪いこともいいこともあまり考えず、100%の力を出せるようにしました」。3回に今大会最速の150キロを出しながら相手打線のコンパクトな振りに4回まで4安打を許し2失点。「(相手は)真っすぐしか狙っていなかったので、緩急を使って投げようと」。5回以降は速球のスピードを抑え、高めの球を使いながらフォークボールも織り交ぜて打者のタイミングを外した。味方も1点を追う5回、3点を奪って風間を援護。「逆転してもらったので気合を入れて投げました」。7安打、10奪三振、2失点の140球完投に自己採点は「60点くらいです」と高くないが、日本ハム・大渕スカウト部長は「真っすぐの角度と強さを確認できた。フォークボールも要所でよかった」と評価した。

 父は山梨・塩山商野球部でプレー。長男・球道さん、次男・球星さん、四男・球志良(きゅうしろう)さんと兄弟全員の名に「球」がつく野球一家で初めて甲子園の土を踏みうれしい勝利。「こういう舞台で1勝を届けられるのはすごくうれしいです」と喜んだ。2回戦の相手は明徳義塾。「球速を出しただけでは打たれてしまうので、もっとキレのいい球を投げたい」。剛に柔も身につけた世代最速右腕がV候補に挑む。(秋本 正己)

◇90年夏の秋田経法大付VTR

前年夏に1年生エースとしてチームを春夏通じて初の4強に導き、アイドル的人気を呼んだ左腕・中川申也(元阪神)を擁し、2年連続で出場。初戦(2回戦)で大会屈指の好投手・戎信行(元オリックス)を擁する育英と対戦し、投手戦の末に延長13回3―2でサヨナラ勝ち。3回戦で横浜商に延長12回2―3で惜敗した。

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