井上尚弥、カシメロに「倒されるかも」と口にしたのは「逃げないよ」という決意の表れ

スポーツ報知
WOWOWのゲスト解説を務めた井上尚弥(右から2人目、右端はジョー小泉さん)(WOWOW提供)

◆プロボクシング ▽WBO世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇ジョンリール・カシメロ (判 定) ギジェルモ・リゴンドー●(14日=日本時間15日、米国カリフォルニア州カーソン ディグニティ・ヘルス・スポーツ・パーク)

 WBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)がWBO4位ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)に2―1判定勝ちし、4度目の防衛に成功した。WBA&IBF世界同級統一王者・井上尚弥(大橋)は生中継したWOWOWのスタジオゲストとして出演。終了後、WOWOWのインタビューに試合やライバルらについて語った。

 ―カシメロ対リゴンドーを見終わった感想は。

 井上「カシメロと戦いたいと思っていたので、結果としては良かったんじゃないですかね。あの内容でリゴンドーの勝ちと出るよりは」

 ―戦前はどんな展開と結果を予想していたか。

 「カシメロが勝つならKO、リゴンドーが勝つ場合はKOと判定の両方があるかなと思っていました。カシメロが判定で勝つというのは予想外でした」

 ―カシメロの勝因は。

 「やることをやっただけという感じなので、勝因というほどのものはないのでは。あとは運でしょうね。ジャッジの見方も割れたわけですから」

 ―カシメロが残ったことで、井上選手のモチベーションは上がったのでは。

 「その方が盛り上がるじゃないですか。リゴンドーだと盛り上がらないし、自分のモチベーションも上がらないだろうし」

 ―リング上でカシメロが井上選手の名前を出して挑発していた。たびたびの挑発は気になるか。

 「いい影響しかないですよ。こっちのモチベーションを上げてくれるし、それに相手が勝手に(イベントを)盛り上げてくれるので(笑い)」

 ―カシメロとはどう戦うつもりか。

 「今日の試合を見てもカシメロのイメージは変わらないし、どう戦うかということは試合が決まってから考えます」

 ―カシメロは仕掛けてくるだろう。

 「もちろん、そう出てくるでしょう。だったらこっちが迎え撃つだけ。倒されるかも分からないし、こちらが倒すかもしれないし。それは戦ってみないと分からないですね」

 ―井上選手の口から仮の話としても「倒されるかもしれない」という言葉を初めて聞いた。

 「それだけ迎え撃つ準備ができている、逃げないよということです」

 ―ドネアとの再戦という可能性もあるわけだが、前回(2019年11月、井上が12回判定勝ち)とは違う展開になると思うか。

 「あのときは自分も2ラウンドに目を痛めたし、一度戦ったことでドネアもこちらの手の内が分かっているので戦い方が変わるでしょうね。手の内が分かっている点は同じですが、それがプラスに作用するかどうかとなると戦ってみないと分からないですね」

 ―バンタム級を卒業するタイミングは頭にあるか。

 「バンタム級の4団体王座を統一してから考えることなので、そのときにならないと分かりませんね。半年後、1年後のことを今、決めてもなんとも言えないじゃないですか。今はバンタム級がちょうどいいし、年内に1試合、来年の春に1試合して、そこで自分の体がどうなって(大きくなって)いるか、それ次第です」

 ―今の自分に足りないものがあると感じるか。

 「少なからずありますが、具体的に何かというのは見当たりません。スパーリングをやっていても、いろんな相手とやりながら新しい発見ができる。今、この瞬間、これができたなというのがあるんですよ。瞬間、瞬間、自分が思ったことができたと。それって、けっこう楽しいんです」

 ―今はジムワークをしている状況だ。

 「試合が終わって1か月半、次の試合が決まっているわけではないので、今は基礎トレーニングで全体の底上げをしている段階です。夏場は暑いので日が落ちてから走っています。そうしないと質のいいトレーニングができないので」

 ―あらためて次戦の時期について聞かせて。

 「相手に関してはドネアかカシメロで、年内の対戦で交渉中というところです。場所は日本かアメリカになりそうです」

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