不適切指導から復帰の鳥栖・金監督　勝利ならずも「勝ちに値」

◆明治安田生命Ｊ１リーグ▽第２４節　浦和２―１鳥栖（１４日・駒場）

　　鳥栖は１―２で浦和に敗れ、金明輝監督（４０）の復帰戦を勝利で飾ることはできなかった。１点を追う前半終了間際、右サイドから展開し、ＦＷ山下の右足ボレーで追いついたが、後半にＰＫから浦和に勝ち越しを許した。同監督は６月２６日の練習中に選手を足払いで転倒させ、不適切な指導があったとして、３試合の指揮停止処分を科されていた。この日の浦和戦で４試合ぶりに復帰した。

　後半に入ってからは山下が決定機を迎えるなど、鳥栖の時間帯は長かったが、終盤に自陣ゴール前でのファウルが続き、最後はＰＫで勝ち越された。金監督は「勝ちに値する試合をしてくれた」と選手をたたえ、「２失点目、ＰＫのシーンもその前からずっとファウル、セットプレーが続いていた。しっかり（プレーを）切ること。陣地挽回をすること。流れを読むことも大事だと感じます」と課題を口にした。