【甲子園】東北学院、愛工大名電戦の勝因はスライダー攻略…担当記者が「語った」

スポーツ報知
愛工大名電戦の5回2死二塁、東北学院・木村が中前適時打を放つ

 第103回全国高校野球選手権(甲子園)は、13日に予定されていた1回戦4試合が天候不良のため順延となった。ここまで登場した東北勢2校は初戦を突破。東北学院(宮城)はスライダー攻略が、愛工大名電(愛知)戦の勝利へつながった。東北学院の“勝因”を、地方大会から取材を重ねてきた小山内彩希記者が「語った」。

 また、だ。3―1の5回2死走者無しから連続2安打で打席が回ってきた東北学院・山田が左中間にはじき返した球種を確認して驚いた。この回2得点を奪ったが、3連打の大洞、木村、山田がさばいたのは、全て外角のスライダーだった。

 コツン。振り切ったというよりは、3人とも合わせに行ったようなスイングだった。2ストライクに追い込まれるまで強振し、そこから打法を変化。試合前、渡辺徹監督(50)が話していた言葉を思い出した。「寺嶋(大希)君はスライダーがキレる」。先発はもちろんだが、2番手投手の対策も念入りに行い、しかも得意球を追い込まれてから狙い打つとは―。

 振り返れば今春の宮城大会3回戦。打撃リーダーの及川が内角中心に攻められていた試合で「あえて内角を打って流れを持ってくる」と先制打を放っていた。強豪・愛工大名電を創部50年の初出場校が、宮城勢では14年の利府以来となる初出場初勝利で撃破したのは偶然ではない。

 8回に3点目を奪われたため、結果的に5回の2得点が勝敗を分けた。3失点完投の伊東大夢投手(3年)、4打数2安打4打点の山田に目が行きがちだが、就任28年目の指揮官が「投手の長所や特徴を想定しながら短い時間で準備ができた」と充実感をにじませた姿に、東北学院の強さがある。

 普段から平日の練習時間は3時間もないが、効率的に「打ち勝つチーム」になる工夫をしてきた。関西入り後も短い練習時間に対応し、しっかり成果を出した選手たち。19日予定の2回戦・松商学園(長野)をどう攻略するのか、今から楽しみだ。(小山内彩希)

 ◇東北学院の5回の3連打 2死から5番・大洞雄平三塁手(3年)が右前打で出塁。続く6番・木村颯汰一塁手(3年)の中前適時打で4―1とリードを広げると、3回に先制の3点適時二塁打を放っていた7番・山田将生左翼手(3年)が、またも左中間に適時三塁打。連続3安打で2得点を挙げた。

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