天候不良のため、13日に予定していた4試合は全て中止となり、14日に順延された。明桜(秋田)の最速157キロ右腕・風間球打(きゅうた、3年)は、先発した12日の帯広農(北北海道)戦が4回裏終了後に雨でノーゲームとなっており、連投を回避できた。2日続けての順延は2014年の開幕日以来。
前日、雨でぬかるんだマウンドで心身ともに消耗しながら55球を投じた風間は、中止が決まり球場内での練習を終えると素直な思いを口にした。「少し疲れがあったので、正直、順延になってうれしいというか、明日に備えられるのでよかったです」
ノーゲームとはいえ、4回まで無安打。初めての聖地で、今秋ドラフト1位候補の片りんを示した。それでも「力を抜いた部分もあって、思ったようにはちょっといかなかった」。この日の練習では「秋田大会のように力強く投げることを意識しました」と修正を加えた。
思いもよらぬ長雨に振り回されている2年ぶりの夏の甲子園。天気予報は、14日も“傘マーク”が並ぶ。「次は新しく気持ちを切り替えて、ゼロからスタートする意味でやっていきたいと思っています」。風間にとっては、投球だけでなく自身の調整能力も試される大会になっている。