【甲子園】明桜・風間球打、4回までノーノーもノーゲーム…巨人スカウトが雨への対応力絶賛

スポーツ報知
5回表開始直前に激しい雨が降り出し、投球練習を止める明桜・風間球打

◆第103回全国高校野球選手権大会第3日 ▽1回戦 帯広農―明桜=ノーゲーム=(12日・甲子園)

 球打が“甲子園デビュー戦”で超高校級の対応能力を示した。最速157キロを誇る明桜(秋田)の今秋ドラフト1位候補右腕・風間球打(きゅうた、3年)は12日、雨中の帯広農(北北海道)戦に先発。無安打投球のまま5点リードの4回裏終了後に中断し、ノーゲームに。ノーヒットノーランは幻となったが、巨人・榑松アマスカウト統括は、悪天候に合わせて制球重視の投球に切り替えたセンスを絶賛した。その後の3試合も中止。13日に順延された。

 中断から51分。降りやまない雨の中、ホームベース前に姿を見せた球審が無情のノーゲームを宣告した。4回を無安打4奪三振2四死球で無失点だった風間は「正直、きょうはそういう記録も作りたかったです」。デビュー戦ノーヒットノーランという偉業に挑むチャンスが消え、悔しさをにじませた。

 大降りの聖地で輝きを放った。甲子園最速に並ぶ158キロ計測を目標に掲げた直球は149キロ止まり。それでも、悪条件の中で別の魅力を示した。「ちょっとマウンドがぬかるんでいたので」と、投球時のステップ幅を通常より狭め、制球を重視。さらに雨が強まると、3回からはノーワインドアップからセットポジションに切り替えるクレバーさを見せた。

 対応力の高さに、ネット裏のスカウト陣も目を見張った。巨人・榑松アマスカウト統括は「7~8割の力で変化球をうまく使いながら投げていた。スピードがクローズアップされがちだけど、試合の状況に応じて投げるピッチングセンスもかなり高い」とうなった。直球についても「ボールに力があるし、角度がいい」と改めて評価した。

 55球を投げた疲労も気になるが、それ以上に大きな不安材料が13日以降の天気。いずれもこの日より強い雨が予想されており、さらにスライドとなる可能性が高い。風間は「きょうはノーヒットに抑えてよかったですけど、油断したら打たれてしまう」と気を引き締め直したが、前途は多難だ。(片岡 泰彦)

 ◆ノーゲームでも球数55はカウント

 ○…風間がこの日投じた55球は「1週間で500球以内」の投球数制限にカウントされる。明桜が勝ち進んだ場合、2回戦は18日、3回戦は21日と試合間隔が空くためあまり影響はなさそうだが、高校野球特別規則の付記には「ノーゲームとなった試合の投球数も500球の制限にカウントする」(一部抜粋)と明記されている。

 ◆雨予報休養日に試合も

 ○…開幕日だった9日に続いて早くも2度目の順延となり、決勝は27日にずれた。ただ13、14日も荒天の予報。今大会から休養日が計3日に増えたが「雨天等で3日以上順延となった場合は休養日を順次、取り消す」と規定されており、もう1日順延となった場合には休養日に試合を行う。準々決勝翌日の休養日には全国高校女子硬式野球選手権大会決勝(神戸弘陵―高知中央)が開催予定。休養日の取り消し順序などについては「主催者と阪神甲子園球場が協議する」と規定されている。甲子園では31日から阪神―中日戦が行われる。

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