秋川雅史、発売15周年「千の風になって」は「100年後にも残る曲。その懸け橋になれて幸せ」…インタビュー

スポーツ報知
「千の風になって」への思い入れを語った秋川雅史(カメラ・森田 俊弥)

 テノール歌手の秋川雅史(53)がこのほど、スポーツ報知のインタビューに応じ、発売15周年を迎えた代表曲「千の風になって」について語った。2006年のNHK紅白歌合戦で注目され、クラシック歌手では史上初のオリコン1位を獲得。約130万枚を売り上げた。「100年後にも残る曲。その懸け橋になれて幸せ」と愛着が増している。(有野 博幸)

 「千の風になって」の大ヒットから15年。コンサートで秋川が歌うと、今でも涙を流す観客が続出する。「僕にとって前向きなエネルギーを届けられる曲。お客さま、それぞれの人生や思いを受け止めて、これからも大切に歌っていきたい」と足元を見つめている。

 「私のお墓の前で泣かないでください」

 初めて聴いた時、歌い出しの一節が引っ掛かった。「お墓というワードがストレート過ぎてネガティブな印象を持ってしまう。正直、すごく嫌だった。この一言が故に自分のレパートリーに入れるべきか、悩んで葛藤がありました」

 メロディーにひかれて歌うことを決めてからは「どうすれば『お墓』を強調せず、グサッと刺さらないか、何回も練習しました。一番、苦労した部分ですね」。皮肉なことにヒットしてからは「街を歩いていたら『ほら、お墓の人よ』と言われました(笑い)。お墓のインパクトは大きいでしょうね」と前向きに捉えている。

 06年末のNHK紅白歌合戦に初出場し、一気にブレイクした。「翌日、07年の元旦に目が覚めたら、世界が一変していた、というくらい状況が変わりました」。紅白歌合戦を見るため、愛媛から上京した両親を連れて浅草寺へ初詣に出かけると「いろんな人にサインや写真を求められました。昨日まで全くなかったのに」。テレビの歌番組やイベント出演の依頼も殺到し、多忙を極める日々が半年以上続いたという。

 多くの先輩歌手から「ヒット曲を持つと、その曲を歌いたくないと思う時が必ず来る」と言われたという。しかし、「まだ来ないですね。それどころか、歌う度にワクワクする。歌を聴きたいと求められることほど、歌手としてうれしいことはない。そういう曲と巡り合えたことが幸せ」と目を輝かせている。

 故人を悼み、寄り添う楽曲はお盆の時期にぴったりだ。

 ◆秋川 雅史(あきかわ・まさふみ)1967年10月11日、愛媛県西条市生まれ。53歳。国立音楽大学、同大学院を経てイタリア・パルマに4年間留学。2006年「千の風になって」がヒットし、NHK紅白歌合戦に4度出場。現在、47都道府県コンサートツアー中で9月8日に東京オペラシティ公演を開催。同日、「千の風になって」十五周年記念盤を発売。

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