【藤原義雄の南紀直送便】ゼロスルスル釣法は最終手段

スポーツ報知

 最近のグレ釣りでは「ウキは0か00を使って仕掛けを沈めながら釣る」という人が多い。いわゆるゼロスルスル釣法なのだが、何でだろうか?この釣りを発案した私が指摘するのもおかしいが、なぜ始めから複雑なやり方をするのだろうか、と不思議に思う。

 私がゼロスルスルにたどり着いたのには訳がある。ある時、良型の見えているグレが刺し餌を完全に無視する一方、ハリの付いていないオキアミを拾っていた。餌を拾っているなら、何とか食わせる方法があるのではないか―。そういう思いを抱き、良型グレがよく見えたその磯に通い詰めた。

 結局、完ぺきに食わせることはできなかったが、遊動仕掛けや固定仕掛けより、はるかに効率よく食わせることができたのがゼロスルスル釣法だった。だから、私の考えとして、どうしても食わせきれない時に使う最後の手段なのである。

 釣り始めはタナをきっちり決めて、ウキでアタリを取るのが私の基本スタイル。微妙なウキの変化を見て、仕掛けを次々と変えながら攻めまくる。その方が釣りやすく、アタリを読み取りやすくてよく釣れるからなのだが、一番の理由はウキが海中に引き込まれるシーンを見るのが、たまらない快感だからだ。

 ウキを沈めながら釣っている方は一度リセットして基本に戻ってみてはどうだろう。オモリ負荷があるウキを使い、タナを設定して釣ってみてほしい。ウキでアタリを取ると10倍楽しいですよ。

 また、良いこともある。寒の大型(50センチ級)グレは、ウキを引ったくるような強烈なアタリでは、なかなか食ってくれない。タナが違うと刺し餌に反応しない。そこで30センチ刻みでタナを変え、ウキに出る微妙な変化をとらえて攻めていくのだ。そうすれば50センチオーバーも夢ではない。※毎月第一木曜日に掲載。

 ◆藤原 義雄(ふじわら・よしお)1950年9月20日、徳島・鳴門市生まれ。70歳。21歳からグレ釣りを始め、数々のトーナメントで活躍。「ゼロスルスル釣法」の考案者。がまかつ、マルキユーなどメーカー数社のインストラクターを長年、務める。グレ闘友会会長。和歌山県白浜町で餌・釣具店「フィッシングベース海クン」を経営し、南紀の磯釣りに精通。プロ野球は大の巨人ファン。

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