東京五輪柔道男子100キロ級金メダルのウルフ・アロン(25)=了徳寺大職=が10日、出身地の東京・葛飾区の青木克徳区長を表敬訪問した。「たくさんの方からおめでとうという言葉をいただき、改めて自分の成し遂げたことを実感できている」と喜びを報告。ただ、母・美香子さんは冷静で、実家に戻った際に「おめでとう」の後に「これからもっと注目されるんだから、今まで以上に行動に気を付けなさい」と愛ある苦言を呈されたと明かした。
料理人顔負けの包丁さばきでも知られ、周囲からお祝いに多くの包丁や魚が贈られてきたという。その腕前を生かし、自分へのご褒美に「“おめでタイ”ということでいただいた30センチのタイやクエ、アジをさばいて刺し身にして食べた」というエピソードも披露した。
大会直後には100キロ超級への転向も示唆していたが、「次の五輪まで4年空くなら階級変更を考えていたが、3年しかない。体重を上げると(古傷の)膝の負担も大きい。そう考えると、100キロ級でやっていく可能性が高い」と説明。現階級で2連覇を目指す考えを示した。(林 直史)