尾方剛氏が指摘、大迫傑は30キロ過ぎに無理するべきだった 主導権を握っていれば…

スポーツ報知
涙ながらに引き揚げる大迫

◆東京五輪 陸上 男子マラソン(8日、札幌大通公園)

 男子マラソンで現役ラストレースに挑んだ大迫傑(30)=ナイキ=が、五輪では日本男子最速の2時間10分41秒で6位入賞を果たした。日本人では12年ロンドン五輪6位の中本健太郎以来、2大会ぶりの入賞だった。05年ヘルシンキ世界陸上銅メダルの尾方剛氏がレースを分析した。

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 そんなに甘くない。大迫はメダルを狙うなら勝負どころの30キロ過ぎで無理をしてでもつくべきだった。落ちてきた選手を後半に拾う「待ち」の姿勢ではなく、主導権を握ることがチャンスにつながる。キプチョゲは全ての点で異次元だったが、2位グループで粘ることでスタミナは温存できたはず。ゴール前のスプリントでは分があるので、表彰台の可能性は高かっただろう。

 中村と服部は、走れる状態ではなかったということ。夏のレースは、元気な姿でスタートラインにつくことが大前提。それができていないのであれば、指導者や周囲が助言しても良かったのでは。長い競技人生を考えると、今後に大きな影響を及ぼすリスクもある。勇気ある決断にはなるが、それが正しい道だったと証明する努力ができるのが真のランナーだと思う。

 入賞に喜ぶのは日本くらいで、海外勢はメダルじゃないと価値がないととらえている。エチオピアの3選手全員が途中棄権したのは、体調不良だけが理由ではないだろう。メダルを取るために何をやるか。パリ五輪まで3年。今よりも踏み込んだ方策を打ち立てなければ、絵に描いた餅に終わってしまう。(05年ヘルシンキ世界陸上銅メダル、広島経大監督・尾方剛)

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